2021.01/14
2022.07/24
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ローズ Rosa damascena、Rosa centifolia
バラ科・花弁・ 水蒸気蒸留法=ローズオットーRosa damascena、
溶剤抽出法(冷浸法)=ローズアブソリュートRosa centifolia、
多岐に渡る作用を持つ力強い精油の女王
- 組成
- モノテルペンアルコール類(ゲラニオール約20%、 シトロネロール約48%)、オキサイド類( ローズオキサイド0.3%)、炭化水素類( ノナデカン、エイコサン、ペプタデカン、オクタデカン、エイネイコサン等の合計約15%)、フェノール類(オイゲノール約2%)
- 一般的作用
- 乾燥・硬化・老化肌への効果作用、毛細血管強化作用、情緒緩和作用、高揚作用、緊張緩和作用、強壮作用、ドーパミン放出作用、血液循環作用、消化管浄化作用、毒素排泄作用、殺菌作用、通経作用
- 香り
- 凄みすらある深く甘美な香りです。アブソリュートの方がより強く香ります。豊潤な、しかし、まだるっこしくまとわり着くような気持ち悪い女々しさではなく、高貴で凛とした豊潤な香りが立ち込めます。精油になってからも熟成を続け、経時で香りは更に深みを増して、更に甘美な香りを放ち出します。
特性
精油の女王といえば、ローズを思う方が多いと思います。
スキンケア効果は、細胞再生、浄化などの「あらゆる老化対策」。
女性向けのイメージはありますが、性別を越えて心身共に多岐に渡って有効な精油です。
精油の中では最も複合的な構成で、400以上の化学物質を含有しており、未だに全ては確認されていないそうです。
2つの品種があり、「ダマスクローズRosa damascena」は、産業的にローズ精油を生産するためにブルガリアのバルカン山脈のふもとで大量に栽培されています。
他、トルコのタウルクス山脈周辺でも生育されていますが(グリーンフラスコなど)、香りについては豊潤さに欠けるような気がしなくもないものの、 ブルガリアローズと対比させて強い遜色は感じにくく、生体活性成分にも大き過ぎる違いはないそうです。
また、ロシア産は「クリムローズ」と呼ばれているようです。
南フランスグラース地方では、メイローズ(キャベッジローズ)Rosa centifoliaが栽培されています。(グラース地方は、高価なコンクリートエッセンスとメイローズのアブソリュートで有名です。)
どちらの種も栽培されている北アフリカ産はモロッコローズと呼ばれています。
花の摘み取りは、陽が高くなると花弁の中の精油が蒸発してしまうので、朝露が上がった直後に摘み取ってすぐに蒸留、あるいは冷浸法を行うことで最大の収穫を得ます。
ダマスクローズから得る水蒸気蒸留法で抽出されたものの方は「ローズオットー」(Rosa damascena)と呼ばれています。オットーOTTOはトルコ語で「水」という意味です。
水蒸気蒸留法の場合、非常に水に溶けやすいゆえ、蒸留は2段階で行われるそうです。
まず、水蒸気蒸留によって花を蒸留し、この段階で抽出されるエッセンシャルオイルは極わずかで、一緒に抽出された芳香蒸留水の方に水溶性の芳香分子がまだ多く残っているので、この芳香蒸留水をさらに蒸留してまた エッセンシャルオイルを抽出します。
つまり、ローズの精油は、花を蒸留したときに得られる精油と、芳香蒸留水を蒸留して得られる精油を合わせたものであり、第1段階と第2段階で抽出される精油の比は、1:3から1:5だそうです。
ローズの収油率は非常に少なく、0.025~0.033%。
5000本分の花から1kg、精油たったの1滴で約50本の花!であります。
溶剤抽出法のローズ・アブソリュートは、先に書いたように、フランスのグラース周辺のキャベッジローズ(Rosa Centifolia)から得られます(正確にはアブソリュートは精油ではないですが)。
収油量は水蒸気蒸留法より少し多いです。
特に注意すべきは、ローズ精油にやたらと多い「偽和物」です。
アブソリュートはオットーよりは融点が高く、低温になると確実に固形化します。
もし冷蔵庫に入れても液体のままであった場合は、極めて疑わしい偽物です。
効果実感は抜群です。10mlのベースオイルに対して、他ブレンドと共にローズを10滴ほど入れると、円やかな優しい香りになる上に、顔色が断然明るくなることに気付きました。
他のブレンド精油が棘立った強い芳香を持つものでは、せっかくのローズ精油の芳香が閉じ込められるかと思いきや、ちゃんと主張して香り、それどころか、「何もかもを円くしてくれる」のです。
これには驚きました。
経時での深み凄み、そして効果を堪能するためには、酸素に触れないようにして、温度変化を避け、光を遮断して保管しておきます。
スキンケア効果は、細胞再生、浄化などの「あらゆる老化対策」。
女性向けのイメージはありますが、性別を越えて心身共に多岐に渡って有効な精油です。
精油の中では最も複合的な構成で、400以上の化学物質を含有しており、未だに全ては確認されていないそうです。
2つの品種があり、「ダマスクローズRosa damascena」は、産業的にローズ精油を生産するためにブルガリアのバルカン山脈のふもとで大量に栽培されています。
他、トルコのタウルクス山脈周辺でも生育されていますが(グリーンフラスコなど)、香りについては豊潤さに欠けるような気がしなくもないものの、 ブルガリアローズと対比させて強い遜色は感じにくく、生体活性成分にも大き過ぎる違いはないそうです。
また、ロシア産は「クリムローズ」と呼ばれているようです。
南フランスグラース地方では、メイローズ(キャベッジローズ)Rosa centifoliaが栽培されています。(グラース地方は、高価なコンクリートエッセンスとメイローズのアブソリュートで有名です。)
どちらの種も栽培されている北アフリカ産はモロッコローズと呼ばれています。
花の摘み取りは、陽が高くなると花弁の中の精油が蒸発してしまうので、朝露が上がった直後に摘み取ってすぐに蒸留、あるいは冷浸法を行うことで最大の収穫を得ます。
ダマスクローズから得る水蒸気蒸留法で抽出されたものの方は「ローズオットー」(Rosa damascena)と呼ばれています。オットーOTTOはトルコ語で「水」という意味です。
水蒸気蒸留法の場合、非常に水に溶けやすいゆえ、蒸留は2段階で行われるそうです。
まず、水蒸気蒸留によって花を蒸留し、この段階で抽出されるエッセンシャルオイルは極わずかで、一緒に抽出された芳香蒸留水の方に水溶性の芳香分子がまだ多く残っているので、この芳香蒸留水をさらに蒸留してまた エッセンシャルオイルを抽出します。
つまり、ローズの精油は、花を蒸留したときに得られる精油と、芳香蒸留水を蒸留して得られる精油を合わせたものであり、第1段階と第2段階で抽出される精油の比は、1:3から1:5だそうです。
ローズの収油率は非常に少なく、0.025~0.033%。
5000本分の花から1kg、精油たったの1滴で約50本の花!であります。
溶剤抽出法のローズ・アブソリュートは、先に書いたように、フランスのグラース周辺のキャベッジローズ(Rosa Centifolia)から得られます(正確にはアブソリュートは精油ではないですが)。
収油量は水蒸気蒸留法より少し多いです。
特に注意すべきは、ローズ精油にやたらと多い「偽和物」です。
アブソリュートはオットーよりは融点が高く、低温になると確実に固形化します。
もし冷蔵庫に入れても液体のままであった場合は、極めて疑わしい偽物です。
効果実感は抜群です。10mlのベースオイルに対して、他ブレンドと共にローズを10滴ほど入れると、円やかな優しい香りになる上に、顔色が断然明るくなることに気付きました。
他のブレンド精油が棘立った強い芳香を持つものでは、せっかくのローズ精油の芳香が閉じ込められるかと思いきや、ちゃんと主張して香り、それどころか、「何もかもを円くしてくれる」のです。
これには驚きました。
経時での深み凄み、そして効果を堪能するためには、酸素に触れないようにして、温度変化を避け、光を遮断して保管しておきます。
注意
通経作用があります。妊娠中の使用は避けます。。
安全性
劣化しにくく、長期間に渡って品質が安定しています。
アブソリュートの方は、化学溶剤の残留の懸念があるとも言われておりますが、溶剤抽出法であるチュベローズやリンデン、ジャスミンなどで支障が起こったデータもないのです。
また、実際はアブソリュートの方が、持つ生物活性物質により、何につけ効能は高いそうです。
大量使用には注意するべきでしょうが、これらは芳香が強く、大量使いできるものではないです。
私は何度もオットーとアブソリュートを使い比べてみましたが、用途によるものの、オットーより薔薇らしさを極めた香りを放つアブソリュートを好んで使うことが多いです。
アブソリュートの方は、化学溶剤の残留の懸念があるとも言われておりますが、溶剤抽出法であるチュベローズやリンデン、ジャスミンなどで支障が起こったデータもないのです。
また、実際はアブソリュートの方が、持つ生物活性物質により、何につけ効能は高いそうです。
大量使用には注意するべきでしょうが、これらは芳香が強く、大量使いできるものではないです。
私は何度もオットーとアブソリュートを使い比べてみましたが、用途によるものの、オットーより薔薇らしさを極めた香りを放つアブソリュートを好んで使うことが多いです。