手作り石けん-みみちゃん石けん

こんな石けんが欲しかったから
 洗うオイルが呼びさます
    • ゼラニウム P.elargonium odoratissimum

    • フウロソウ科・花と葉・水蒸気蒸留法

    • 組成
    • シトロネロール(28%)、ゲラニオール(18%)、リナロール(10%)、酢酸シトロネリル、イソメントン、蛾酸ゲラニル、epi-10-γ-オウデスモール、酪酸ゲラニル、メントン、チブリック酸ゲラニル、β-カリオフィレン、cis-ローズオキサイド、α-テルピネオール、ネロール、酪酸シトロネリル、酢酸ゲラニルなど。
    • 一般的作用
    • 強壮作用、血管収斂作用、血糖値降下作用、抗凝血作用、細胞成長促進作用、解毒作用、皮膚軟化作用、癒傷作用など。
    • 香り
    • ローズのクドさが抜けた感じの甘みを抱えたグリーンフローラル系、フルーティミントのアンダートーンの香り。
      シトロネロールやゲラニオールなど、ローズと同じ成分を含有しており、開花がはじまった数日間の収穫で葉からくっきりとしたローズの香りがする点からも、ローズ様の香りと例える場合があるようですが、精油の香り自体は全く異なると感じます。
    特性
    副腎皮質刺激剤でもあるので体から皮膚までのあらゆるバランス剤でもあります。

    ホルモン系の働きを正常にする機能を持つので、月経不順、月経前緊張症、月経痛、更年期し障害などに効果があるそうです。
    肝臓、腎臓への強壮作用により、体内に滞留した毒素の排泄に役立ちます。
    リンパ系を刺激する作用と共にムクミにも有益。

    塗布はどのような肌質でも皮脂バランスをとり、 血行を促進します。

    動機やパニック、イライラを鎮静する作用も持ち、防衛だけで停滞した感情を前進に導くともいわれています。
    注意
    ホルモン系の働きを規則的にする作用を持つので、妊産婦の使用は避けてください。
    安全性
    毒性、希釈による刺激性なし。稀に長期使用による感作性がある報告あり。
    収斂作用、皮脂バランス改善作用が有名です。
    殺菌作用が強いので、ニキビなどにも有効で、私はデオドラントスプレーにもブレンドしています。

    しかしながらゼラニウム(本当はテンジクアオイ属)については複雑で、現在入手するものは、 実際は「ペラルコニウム(フウロクソウ属)」が多いのだそうです。
    従って昔の文献通りのPelargonium odoratissimumの効能は含有していないとか。
    私が持つもの、使ったもの(ニールズヤード、マギーティスランド、フィトサンアローム、ジュリーク、ロバートティスランド、プリヴェイル)も、 全てPelargonium graveolensです。

    ヴィアロームのブルボンゼラニウムという名の精油はPelargonium odrantissimumです!
    後記・・買ってみたら「Pelargonium asperum」ってしか書いてないじゃん・・。

    サノフロールやフィトサンアロームでブルボンゼラニウムと呼ぶものはPelargonium roseum Asperum Ehrです。
    ちなみにプラナロムでのゼラニウムは全てPelargonium Asperum と書かれていて、後ろに BourbonだのEgyptと生産地が付いてます。

    インド洋に浮かぶ
    フランス領レユニオン島(かつてのブルボン島)で採れるゼラニウムは「バーボンゼラニウム」と呼ばれ、Pelargonium roseumという学名がついている場合がありますが、実際は産地が異なるだけで、同じPelargonium graveolensから抽出されます。
    わざわざ「ローズゼラニウム」と呼ぶブランドもあります。
    エジプトタイプやチャイニーズタイプよりゲラニオール含有が多いです。
    香りはローズにさらに近いです。
    シャネルの香水エゴイストプチラナロムや、サルヴァトーレフェラガモのインカントプールオムには「バーボンゼラニウム」が。

    ゲラニオール=
    ドーバミンの分泌を促進してリラックスをもたらす。
    液状よりも気体の状態のほうが働きが良いです。
    作用は多岐に渡り、抗細菌作用、抗感染作用、抗ウイルス作用、免疫調整作用、強壮刺激作用、鎮痛作用、鎮静作用、抗炎症作用、皮膚弾力回復作用等とあります。

    Pelargonium graveolens は南アフリカが原産で、
    他のゼラニウム種(pelargonium)と交配させることによって、エジプト、北アフリカ、中国、レユニオン島など、 熱帯の地域で栽培されるようになり、さまざまな栽培変種が作られたそうです。

    これらの栽培変種は、
    南アフリカ原産のものと形態的に見て違いがないので、ラテン語の植物学名では同様にPelargonium graveolens と呼ばれています。

    現在の主産地は、
    エジプト、レユニオン島、アルジェリア、モロッコ、フランスなど。

    生育地によって含有物質の比率に差異がある事にも注意。

    高さ約60cm程度にまで生育する低木で、 切り込みのある葉をつけ、ピンク色の美しい花を咲かせます。
    精油は、葉脈や茎の中の油胞に含まれており、 植物全体から芳香を放ちます。
    開花期の植物全体800kgから1kgの精油がとれます。

    冷却作用を持ちながら保湿作用も持つので、 乾燥して炎症を起こした肌の症状緩和には最適です。

    鎮静効果と共に強壮効果や高揚効果も持つので、鎮静してしまうというよりは、全体的なバランスを取ってくれます。
    鎮静したからもういいや、ではなく、非常にホリスティックな精油だと思われます。

    リンパ系を刺激して、利尿作用も持ちます。
    お腹や脚がむくんで重くなる人にも役立だちます。

    この精油は、
    単独で強い効力を発揮するのではなくて、 他の精油の効力を促したり、 相乗効果を高めるために、ブレンドで使用した方が、より生きるものだそう。
    私は独特な香りのせいで個人的に単独で使用したいとは思わないです。
    香り
    よく、ローズ精油の偽和に使用されるほど似ていると書かれているけれど、鈍感な鼻しか持たない私ですら、その違いは歴然。
    確かにローズ「様」であるかも知れないけど、ブランドによっては、なんとなくハッカ的スースー感も感じます。
    鈍感な鼻ながらにゼラニウムほどブランドによって香りの違いがわかりやすい精油もない、と感じます。
    好き嫌いではなくて、私は他とブレンドする際に、より調和するかな、と思うものを使っています。

    しかし、いろいろ試しましたが、ジュリークのゼラニウムの香りは私的には素晴らしいです。
    ジュリークのゼラニウムに関しては、確かにローズを感じます。(好みによります)。
    注意
    メントン、イソメントン等のケトン類には神経毒性がある物質が多く、ケトン類を8%以上含む精油の皮膚への直接添付は禁物。
    敏感肌に刺激ありとされています。
    希釈によっては刺激なし。
    長期使用による皮膚感作の報告あり。
    ホルモン系の働きを規則的にするので妊娠している人×。