手作り石けん-みみちゃん石けん

こんな石けんが欲しかったから
 洗うオイルが呼びさます
    • イランイラン Cananga odorata

    • バンレイシ科・花・水蒸気蒸留法・初夏早朝採取、一番蒸留に価値あり

    • 組成
    • ゲルマクレンD(10~20%)、β-カリオフィレン(2,5~12%)、ファーネッセン(6,5~12%)、安息香酸ベンジル(4~8%)、メチル-p-クレゾール(0,1~5%)サリチル酸ベンジル、酢酸シンナミル、ファネソール、リナロールなど。
    • 一般的作用
    • 鎮静作用、抗うつ作用、血圧降下作用、催淫作用、消毒作用など。
    • 香り
    • 花の中の花と呼ばれるだけあって、重苦しいほどに甘美な芳香は、好み、あるいは同じ人物でもシチュエーションやエモーションによって選り好みすると思われます。

      イランイランにはグレードがはっきりと提示されていますが、エクストラという摘み立ての花を蒸留した一番最初のものには繊細なトップノートが感じられ、くぐもった重たさの中に透明な芳しさを放ちます。
    特性
    最も強い特性は、過呼吸と速い心拍のスローダウン。
    アドレナリンの流出を抑えて神経系をリラックスさせる働きを持つので、ショック、不安、極度の怒り、恐怖を鎮めるようです。

    塗布では、どのような肌質にも皮脂分泌のバランスをとる作用を持ちます。
    頭皮に関しては強壮と刺激効果により、髪の成長をよくします。
    注意
    過度の使用は吐き気及び頭痛を引き起こします。
    私は、過度とは量ではなく感じ方だと考えるので、この芳香を心地よく感じず拒絶を感じた場合には使用しないのが賢明だと思います。

    また、香りの持続性が強いため、繊維に付着すると消えるまでに時間を要します。
    安全性
    毒性、刺激性、長期使用による感作性なし
    「イランイラン」とは、マレー語で「花の中の花」という意味です。
    確かに香りを嗅ぐと、私としては良い意味ではなく、重苦しいという意味で「花だ!」という感じがします。
    まとわりつくような蜜の甘さと気だるさ・・・。

    「貧乏人のジャスミン」なんて、うれしくない呼ばれ方もしています。

    「香水の木」としても有名で、あの、かの有名なマリリン・モンローのパジャマ?
    シャネルNo5にも使われています。

    皮脂分泌のバランスをよくしてくれる事で有名です。
    頭皮にもヘアにも有効です。
    香り
    香りは、言わばエキゾチック系という事で、その重厚さにダイレクトに嗅いだら私はムセます。
    実際、「大量使用で頭痛と吐き気」という注意書きがあります。
    しかしながら、他の精油との組合せ、またはその配合バランスによっては、素晴らしく麗しい裏方になるようです。
    軽すぎるブレンドに重みが出たりする楽しさを味わえます。
    もともとは、嗅ぐ事で、多幸感や充実感を味わえるのだそうで、それを「フローラルハイ」というそうです。

    これの蒸留は4段階に分かれていて、香りの軽い成分から順番に抽出されます。
    水蒸気蒸留をはじめて
    6時間後にエクストラ、
    12時間後にI、
    18時間後に II、
    24時間後に IIIと、
    6時間ごとに分かれます。
    より揮発性の高い初回蒸留の「エクストラ」を選ぶと、香りが多少爽やかなようです。
    以後、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲと続きます。
    しかし、香水にはエクストラ使用が良いとして、実際のアロマテラピーには、 完全蒸留されたもの(コンプリート)でないと、 本当の効果が表れないという事は覚えておきましょう。

    催淫効果が有名なようですが、 嗅ぎ過ぎると催淫というよりは、吐き気が先に立つんすけどね・・私は。

    私的にはブレンドの際、 「香りを長引かせたい時」に使ったりします。
    グーンと重みが増します。
    産地
    もとの産地はフィリピン。
    スペインの植民地領主が栽培をはじめたそうです。
    現在はインドネシアなど東南アジア地方から、セイシェル、マダガスカル、コモロ諸島まで広く分布。
    熱帯樹木で、20mの高さまで成長し、枝がすぐに垂れ下がるので、2ヶ月に1度の剪定が必要なのだそうです。
    黄色、ピンク、藤色の美しい花を一年中咲かせており、 強く特徴的な香りは、風に乗せて遠くまで漂うそうです。
    良い精油をとるためには、5月と6月の日の出前に花を収穫します。
    花50kgから1kgの精油がとれます。
    注意
    皮膚に対しての刺激性と長期使用による感作性は現時点では懸念されていない、と書かれた本もありますが、皮膚炎や肌疾患のある人は皮膚刺激がある、と書かれた本もあります。
    このような物は、私は要するに「用量注意」として捉える事にしています。