イネ科、葉・水蒸気蒸留法
組成
ゲラニアール(50%)、ネラール(30%)、エレモール(6%)、ゲラニオール、リモネン、メチルイソオイゲノール、酢酸ゲラニル、6-メチル-5-ヘブテノン-2-オン、リナロール、β-カリオフィレンなど。
一般的作用
強壮作用、抗うつ作用、殺菌作用、殺真菌作用、殺虫作用、疾患予防作用、刺激作用、消化促進作用、消毒作用、デオドラント作用、利尿作用など。
香り
レモンと草が入り雑じったような香り。
東インド産は特にレモン様と感じる香りを強く有し、エタノールに容易に溶解します。
リフレッシュと消毒作用と共に加温作用を持ちます。
特に頭痛と呼吸器の感染症に効果的です。
副交感神経の働きをバックアップして内分泌と消化に携わる筋肉を刺激して弱った組織を強壮します。
乳酸を除去して循環を刺激するので筋肉痛を和らげ、筋肉を強壮します。
また、長く歩いた脚の疲労を取り除きます。
消火器系には食欲増進作用があり、胃腸炎にも有益です。
精神的に疲労している時に生気を回復させてエネルギーを充電するそうです。
塗布では、皮膚にハリを与えるそうです。
開いた毛穴や毛穴の詰まり、ニキビの浄化に役立ちます。
原産地は熱帯アジアで産地によって学名が異なり、シトラール含有率が高いものは茎が赤いレッドグラスと呼ばれる方です。
塗布では用量が多いと敏感な肌を刺激することがあります。
2%以下に希釈して使用。敏感肌や傷付いた肌への使用禁止。
毒性なし、敏感肌や傷付いた肌には刺激あり。
開いた毛穴を引き締めて皮膚にハリを与えるといわれています。
また、皮脂バランスを調整して、ニキビを治すと書かれた本もあります。
ただ、皮膚感作があるとされ、この精油をメインにブレンドするのは避けた方が良いでしょう。
香りはレモンっぽく、キリッとしています。
私はこれには、何という効能を求めるではなく、全体の香りを引き締めたい時に少量配合しています。
トップノートなので、少量でも充分に香ります。
リフレッシュと共に落ち着きも齎すので、「ドライバーの精油」とも言われています。
活性成文のほとんどが シトラール(ネラール+ゲラニオール)で、 肌に対しては抗炎症作用がありますが、 先に書いたように、これ自体が肌に刺激を与える事もあるというもの。
このシトラールは、空気や光にさらされると減少してしまいます。
虫さされには有効。
原産地はインド(イーストインディアン・レモングラスCymbopogon flexuosus)。
インドで数千年にわたり、「チューマナ・ブルー」という名で愛されてきた草です。
「インドベナ」や「インドメリッサ」とも呼ばれています。
現在は西インド諸島 (ウエストインディアン・レモングラスCymbopogon citratus)での栽培が多く、ウエストインディアン・レモングラスの方が香り、 質ともに優れているそうです。
他、アメリカ、ブラジル、スリランカ、中央アフリカ各地、中国でも栽培されています。
香りは柑橘系ですが、イネ科の多年生植物。
細長く尖った葉で、草丈は90センチ程度にまで生育します。
細かく刻んだレモングラスの葉50kgか約1kgの精油がとれます。
抽出後に残ったレモングラスは、 家畜の餌として利用されるそうです。
フランスでは、このレモングラスを「シトロネラ」と呼ぶ事があるので、学名注意。
ベルガブテン他、10種類のフロクマリンにより、光毒性あり。
肌刺激の可能性あり。
量注意。
妊娠中、子宮ガン、子宮ガン、乳ガン、前立腺ガン、 緑内障の方、子供は使用しないように、とあります。
しかし、シトラールの神経毒性のデータは出ていません。