バラ科・不乾性・高温加熱不可
スウィートアーモンドオイル/Prunus amygdalus var.dulcis
(dulcisはラテン語で甘いから派生した言語)
主な栽培地域
地中海諸国、北アフリカ、カリフォルニア
採油
果実(ナッツ)から常温絞り
酸価
最大1.5
比重
0.912~0.916
色
ほぼ無色~黄金色
匂い
ナッツが甘く香る
融点
-10~21℃る
品質保持期間
長め
適用
外用、内服
オレイン酸-60~80% リノール酸-17~30% パルミトレイン酸-0.4~0.7% エイコセン酸-<0.5
パルミチン酸-6~8% ステアリン酸-0.5~1.8%
ビタミンA,B1,B2,B6,E、各種ミネラル
アーモンドやマカダミアのナッツは石果(核果)を指します。
内果皮は石のように硬い核で、その中の1個の種子は核のある果実、すなわち石果(核果)です。
オレイン酸の含有が高く保湿と安定性に優れながらも、22%ほどのリノール酸を含有するため、重た過ぎない、どちらかというと軽やかなオイルです。
粘りにくく滑らかで伸びがよいので、スキンマッサージオイルとして親しまれています。
民間伝承の歴史は古く、抽出されたばかりのスウィートアーモンドオイルには、あらゆる痛みに対する鎮痛作用があるとされ、スキンケアに於いては、健康な皮膚より過敏な皮膚ほどに効果的で馴染みがよいようです。
また、吹き出物や丘疹を清浄するとされています。
私は、滑らな伸びのよさと程よい感触なので、よくボディマッサージのベースにしています。
また、これも感触的な面が程よいので、長年、アイメイクアップリムーバーとして使用していました(専用リムーブより確実に目元が乾きません。最近はまつエクをしているのでオイルはご法度ゆえ避けているだけです)。
内服に於いては、血中コレステロール値を下げる作用があるそうです。
スウィートアーモンドオイルだけで石鹸を作ると、非常に軟らかく優しい石鹸が出来上がりますが、溶け崩れが激しく、重厚感がなかったです。
意外と思うよりアッサリした感じ。
私は重たいオリーブオイルやアボカドオイル、もしくは植物バターに軽さや和らぎを持たせたい場合に於いて、それぞれの理想の仕上がり具合に合わせた量を混合しています。
もしかしたらスウィートアーモンドオイルは他の重ためのオイルと調和して初めて、その円やかさが生きる気がしています(主観です。)。
このスウィートアーモンドオイルを含んだ石鹸の泡は贅沢な感触で、フクフクしています。
一般、無刺激、無感作とされています。
ただし稀に発疹や鼻詰まりなどのアレルギー反応の可能性はあります。
酸化安定性に優れたオレイン酸の率が高いですが、リノール酸の含有が高いので、酸化安定性については過信しない方が無難です。