ヤマモガシ科・不乾性・高温加熱可
マカダミアナッツオイル /Macadamia hntegrifolia
主な栽培地域
ハワイ、アメリカ合衆国、ニュージーランド、ケニア
採油
果実(ナッツ)から常温絞り
酸価
0.2
比重
0.910~0.929
色
淡い黄色
匂い
わりとクセのある淡いナッツの薫り
品質保持期間
約1年
適用
外用、内服
光保護係数
3~4
オレイン酸-55~67% リノール酸-1~3% パルミトレイン酸-20~25% エイコセン酸-最大2.5%
パルミチン酸-13% ステアリン酸-0.5%
ビタミンA,B,E、各種ミネラル
原産国はオーストラリアです。
現在は原木を改良した交配種から収穫されています。
マカダミアのナッツもスウィートアーモンドと同じく、石果(核果)です。
100グラムのナッツで75グラムほどの採油ができるそうです。
マカダミアナッツオイルの大半は不飽和脂肪酸を含有するトリアシルグリセロールで形成されているため、腐敗に対しての優れた抵抗力を持ちます。
オレイン酸の含有が高い点も魅力ですが、何より植物でありながら、ヒトの皮脂特有のパルミトレイン酸を豊富に抱えた点が最大の魅力です。
通常利用するオイルの中では、サラリと感じるほどに軽い感触で、皮膚への馴染みがすこぶる良いです。
パルミトレイン酸はオレイン酸の保湿力をサポートし、更に含有する微量成分の働きによって、皮膚の再生と抵抗力を促します。
この3つのタッグは、角質化のプロセスをコントロールし、代謝過程を正常化するそうです。
また、抗酸化力、細胞の保護力を併せ持ち、しかも非常に使い心地がよいので、ケアに積極的に取り入れたいオイルです。
マカダミアナッツオイルは、私自身がスキンケアに最もよく取り入れるオイルです。
アンチエイジングにはローズヒップオイルやホラジオイルの効能にも惹かれますが、オイル好きであれ、粘度を強く感じるオイルは逆に肌が疲れてダレる気がしてしまい、一年を通してマカダミアナッツオイルの軽さに傾倒してしまいます。
重たいオイルを軽くしたい場合にも必ずマカダミアナッツオイルをブレンドします。
マカダミアナッツオイルは、感触的にも成分的にも効果的にも、求めるものが集約されていると思います。
内服も非常に有効です。
HDL値を低下させることなくLDLを減少してくれる作用があります。
(私個人的には、例えばドレッシングにしても炒めものにしても、お料理にすると特有の香り(好みの人には風味となる)が苦手ゆえ、摂取するならば大匙で一気に飲んでしまいます。)
私の勝手な判断かも知れませんが、マカダミアナッツオイルだけを石鹸にすると、スキンケアに使った場合に感じる満足感が得られません。
意外にも非常にサラリとしていると感じます。
しかし、パルミトレイン酸の利用をしたいがため、いろいろなオイルといろいろな比率で作ってみました。
結果的には、重ための数々のオイルに対して20~30%ほどの割合で混合すると、マカダミアナッツオイル特有のマイルドさや和らぎ、その上での頼もしい効果を生かせると感じています。
石鹸に使う場合、クセがなく、どのようなオイルにも合わせやすいと思います。
キャスティール、もしくはマカダミアナッツオイルの比率を高くしてケン化すると、とても優しく可愛らしいピンク色が発現します。
マカダミアピンクと呼ばれるようです。
現時点では、刺激性、アレルギー反応、有毒性の明示は見当たりません。