2022.07/24
2022.07/24
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毒性
毒性について/一般論と私の考え
毒性についての私の考え
精油を扱うに当たって、精油の毒性物質、すなわち「強生理活性成分」についての説明は免れません。
これについては、「解明」というものがなく、たくさんの本や専門的見解を読めば読むほどに内容が異なるゆえ、正直言ってワケがわからなくなるのですが、私なりにまとめてみました。
(あくまでも私の感覚です。 )
精油の危険性、毒性については偏らないように、いろいろな本を読みましたが、様々な考えがあり、結局は「絶対」な結論はないようです。
要するに、精油そのものが未だに未知の部分があり、本当には解明されていないのが実態なので、釈然としないのです。
私が感じているのは、何につけ、やはり「過ぎたるは及ばざるが如し」をしっかりと心がけてさえいれば、毒といわれている成分も、ある意味では非常に有益に働いてくれる、いや、毒だ、とされた成分こそに、薬効があったるするのも事実であり、肝心なのは使い手の知識なのではないだろうか、という事です。
知識とプラス柔軟性、あるいはトライする精神も必要でしょう。
推測の域を出ないかも知れませんが、まさか本当に「毒」として蒸留、あるいは圧搾、あるいは溶剤抽出したわけでもあるまいに、何か糧があるはずだと考えられ、むやみやたらと恐れずに、うまく使いこなしていきたい、と考えてきました(猛毒は勘忍だが)。
よく聞く話だと思いますが、
緑茶のカフェインも一度に50杯飲めば死にます。
しょうゆを一升飲んでも致死量(実際には吐くからあまり自死行為としては成功しないらしい)。
どんな頭痛薬だって多量に飲めば毒です。
要するに、ホメオパシーではないけど、少量で薬となっても、多量で毒、という成分は世の中にたくさんあり、皆が常用、あるいはたまに使用しています。
しかも、簡単に手に入ります。
しかしながら、私がいくらヘソ曲がりだとしても、わざわざ、あえて好き好んで毒を使う必要も理由もないし、(日本なんたら協会の安全な使い方をしないので)精油を扱い出した頃にたまに起こっていた接触性皮膚炎などのかぶれからは回避したかったのは当たり前。
精油を扱い出した頃に、特に気をつけたいのは、皮膚刺激と皮膚感作かと感じましたが、それでも必要以上に恐れずに常識の範囲でうまく利用して使用を試みてきました(正確には、そうしてきたつもりです。)
まずは「薬理特性と適正使用」について、深く知る事と体験則に於いて、各自、決め事を作るべきだと思いました。
フレグランスジャーナルのアロマトピアでは、シャーリー・プライスが「精油の品質と安全性」について語っていますが、彼女の考えも「良薬でも常軌を逸した大量の投与で死に至る」という事です。
80年代後半に精油の化学成文が判明した時に、毒性を持つ精油は禁止にした方が良いとされたゆえ、アロマテラピー悪名を上げてしまったのは本当だそうです。しかし、そんな中には、ある治癒には非常に重要な精油もあるわけで、排除するべきではないと思います。
多くのアロマテラピーの教師陣は、当然、責任問題から回避するがために、一部の精油を使うな、というけれど、実は毒性があるとされる精油ほど非常に効果的なのは事実です。
(毒性があるから効果的、というのとは意味は違います。そういうものもある、という意味です。)
精油の使用者は、危険要素をよく理解し、恐れずに自信を持って使用するように、とも述べられています。
私としては、まずは自分が体験してからしか、いえ、体験して自身がなんともなくても、精油の働きを知るだけに、理解ある人以外には、とても勧められないですが、まずは自ら人体実験しています。
(精油を扱い出した頃には、濃度問題で皮膚感作のような点でエラい目にも合いました。 )
これについては、「解明」というものがなく、たくさんの本や専門的見解を読めば読むほどに内容が異なるゆえ、正直言ってワケがわからなくなるのですが、私なりにまとめてみました。
(あくまでも私の感覚です。 )
精油の危険性、毒性については偏らないように、いろいろな本を読みましたが、様々な考えがあり、結局は「絶対」な結論はないようです。
要するに、精油そのものが未だに未知の部分があり、本当には解明されていないのが実態なので、釈然としないのです。
私が感じているのは、何につけ、やはり「過ぎたるは及ばざるが如し」をしっかりと心がけてさえいれば、毒といわれている成分も、ある意味では非常に有益に働いてくれる、いや、毒だ、とされた成分こそに、薬効があったるするのも事実であり、肝心なのは使い手の知識なのではないだろうか、という事です。
知識とプラス柔軟性、あるいはトライする精神も必要でしょう。
推測の域を出ないかも知れませんが、まさか本当に「毒」として蒸留、あるいは圧搾、あるいは溶剤抽出したわけでもあるまいに、何か糧があるはずだと考えられ、むやみやたらと恐れずに、うまく使いこなしていきたい、と考えてきました(猛毒は勘忍だが)。
よく聞く話だと思いますが、
緑茶のカフェインも一度に50杯飲めば死にます。
しょうゆを一升飲んでも致死量(実際には吐くからあまり自死行為としては成功しないらしい)。
どんな頭痛薬だって多量に飲めば毒です。
要するに、ホメオパシーではないけど、少量で薬となっても、多量で毒、という成分は世の中にたくさんあり、皆が常用、あるいはたまに使用しています。
しかも、簡単に手に入ります。
しかしながら、私がいくらヘソ曲がりだとしても、わざわざ、あえて好き好んで毒を使う必要も理由もないし、(日本なんたら協会の安全な使い方をしないので)精油を扱い出した頃にたまに起こっていた接触性皮膚炎などのかぶれからは回避したかったのは当たり前。
精油を扱い出した頃に、特に気をつけたいのは、皮膚刺激と皮膚感作かと感じましたが、それでも必要以上に恐れずに常識の範囲でうまく利用して使用を試みてきました(正確には、そうしてきたつもりです。)
まずは「薬理特性と適正使用」について、深く知る事と体験則に於いて、各自、決め事を作るべきだと思いました。
フレグランスジャーナルのアロマトピアでは、シャーリー・プライスが「精油の品質と安全性」について語っていますが、彼女の考えも「良薬でも常軌を逸した大量の投与で死に至る」という事です。
80年代後半に精油の化学成文が判明した時に、毒性を持つ精油は禁止にした方が良いとされたゆえ、アロマテラピー悪名を上げてしまったのは本当だそうです。しかし、そんな中には、ある治癒には非常に重要な精油もあるわけで、排除するべきではないと思います。
多くのアロマテラピーの教師陣は、当然、責任問題から回避するがために、一部の精油を使うな、というけれど、実は毒性があるとされる精油ほど非常に効果的なのは事実です。
(毒性があるから効果的、というのとは意味は違います。そういうものもある、という意味です。)
精油の使用者は、危険要素をよく理解し、恐れずに自信を持って使用するように、とも述べられています。
私としては、まずは自分が体験してからしか、いえ、体験して自身がなんともなくても、精油の働きを知るだけに、理解ある人以外には、とても勧められないですが、まずは自ら人体実験しています。
(精油を扱い出した頃には、濃度問題で皮膚感作のような点でエラい目にも合いました。 )
精油の成分効果を知る為の実験とは
精油についても動物実験が繰り返されていますが、相変わらずこの場合でも、動物が人間より高い吸収力を持っている事を念頭に入れていません。
そのまま人間に伸展するには無理がかかります。
また、多くの科学実験では、精油の単独成分でしか実験されていないのも問題です。
これについては下記に詳しく述べますが、 その精油が持つある毒性を含有する他の成分が抑制する場合があるのです。
単独成分では、その精油に於ける絶妙のバランスがわからないのです。
その上、実験に使用される精油の品質は、一般の石鹸や香水などに使われる程度のものである場合が多く、治療目的の精油とは異なるそうです。
そのまま人間に伸展するには無理がかかります。
また、多くの科学実験では、精油の単独成分でしか実験されていないのも問題です。
これについては下記に詳しく述べますが、 その精油が持つある毒性を含有する他の成分が抑制する場合があるのです。
単独成分では、その精油に於ける絶妙のバランスがわからないのです。
その上、実験に使用される精油の品質は、一般の石鹸や香水などに使われる程度のものである場合が多く、治療目的の精油とは異なるそうです。
「精油の安全性ガイド/ロバート・ティスランド」という本について
ロバート・ティスランドの「精油の安全性」という本は私も一読しましたが、あるアロマテラピーの権威者によると、 「この本は商売用の精油の安全性に関したものであり、安い香料精油を使用する人は一読して参考にするべきだが、高品質の治療用の精油を使用する人に適した情報ではない」と述べます。
実際この本の内容の多くは、「国際芳香協会(RIFM)の毒物学に於ける推定値の報告による」そうです。
例えば、中にある、光毒性と皮膚刺激の懸念から、「レモンバーベナは治療に用いない方が良い」とされていますが、実験に使用した精油の12%が香料品質であった為、これは間違いだ、と指摘されています。
しかし、私にとっては、感化されるでもなく、「ある一つの考え、ある参考書」として持っていて良い本だと思います。
実際この本の内容の多くは、「国際芳香協会(RIFM)の毒物学に於ける推定値の報告による」そうです。
例えば、中にある、光毒性と皮膚刺激の懸念から、「レモンバーベナは治療に用いない方が良い」とされていますが、実験に使用した精油の12%が香料品質であった為、これは間違いだ、と指摘されています。
しかし、私にとっては、感化されるでもなく、「ある一つの考え、ある参考書」として持っていて良い本だと思います。
成分単体では毒でも、成分が組み合わされた精油そのものの場合は毒性が非毒性になる可能性
また、これについては、先に書いた「単独成分での実験の間違い」にも繋がるのですが、「本物のレモンバーベナ」にはシトラス含有量の多さから光毒性はあるものの、リモネンと他の成分の抑制力で全体としては刺激がなくなるそうです。
このd-リモネンは、多くの精油に含有されていますが、アレルギー反応を惹起する、シトラールやシンナンムアルデヒドの作用を相殺する働きを持つそうです。シトラール含有の多いレモングラスやメリッサなどは、このd-リモネンと共存するので、皮膚感作作用が出現する事がほとんどないそうです。
フェノールも、強い消毒作用があり、タイムチモールが持つフェノールが20倍も強力で粘膜を刺激すると考えるも、チモールが余分に側鎖を持つので、毒から無害の消毒作用に変換されてしまうので、粘膜刺激をする成分が抑圧されてしまうのだそうです。
各成分が、いくらかの毒性を保持していても、精油自体で考えた場合、このようにその特性が他の分子によって抑圧されたりする場合もある、という事です。
つまり、主成分のみの使用ではなく、精油全体で相乗作用が起きるので、副作用がなくなるのです。
これが植物の「全体」像、そしてホリスティックな存在なのです。
ついでですが、相乗効果の原理は「極微量でも強い効果を上げる」そうです。
私はこういうことを知れば知るほどに、自然界の植物から得られた精油というものが、まさに人間のように「生きている」と思え、ますます楽しくなりました。
このd-リモネンは、多くの精油に含有されていますが、アレルギー反応を惹起する、シトラールやシンナンムアルデヒドの作用を相殺する働きを持つそうです。シトラール含有の多いレモングラスやメリッサなどは、このd-リモネンと共存するので、皮膚感作作用が出現する事がほとんどないそうです。
フェノールも、強い消毒作用があり、タイムチモールが持つフェノールが20倍も強力で粘膜を刺激すると考えるも、チモールが余分に側鎖を持つので、毒から無害の消毒作用に変換されてしまうので、粘膜刺激をする成分が抑圧されてしまうのだそうです。
各成分が、いくらかの毒性を保持していても、精油自体で考えた場合、このようにその特性が他の分子によって抑圧されたりする場合もある、という事です。
つまり、主成分のみの使用ではなく、精油全体で相乗作用が起きるので、副作用がなくなるのです。
これが植物の「全体」像、そしてホリスティックな存在なのです。
ついでですが、相乗効果の原理は「極微量でも強い効果を上げる」そうです。
私はこういうことを知れば知るほどに、自然界の植物から得られた精油というものが、まさに人間のように「生きている」と思え、ますます楽しくなりました。
しかし毒性の含有量には注意
神経毒性で有名なケトン類ですが、第二アルコールの酸化によって生成されるものです。
比較的安定した化合物で、それ以上には容易に酸化する事はない、とされています。
このケトン類は、体による代謝に耐性を持つ事があり、尿の中に未変化のまま排泄される場合があるそうです。
中でも「毒」とされるツジョンには、卵胞の発育を促すホルモンの働きを刺激するエストロゲン作用があるのですが、中枢毒性発現で製造中止になった「アブサン酒」の毒性成分は、風味付けに用いるニガヨモギ(ワームウッドAremisia absanthium)由来のツジョンだったと考えられているそうです。
ケトン類はテルペノイド組成成分で、カンファー、 イオノン、メントン、アセトフェノン、フェンコン、ジャスモン、カルボン、ツジョン、 ノートカトン、プレゴン 、ビノカンフォン アトラントン、イソビノカンフォン、ピノカルボン ベルベノン、メチルヘブテノン、ピペリトン、イロン、2-ウンデカノン、タゲトン、パレラノン、ペリラケトンなど、一般に「オン(-on)」という語尾です。
神経毒性がある物質が多く、とりわけCNS(中枢神経系)に対する毒性を持つといわれています。
一般的には、 ケトン類を8%以上含む精油の皮膚への直接添付は禁物だといわれています。
各種植物油などで希釈して使用する場合でも、精油成分が1%以上の場合には、幼児や妊産婦、産後の授乳時の女性は絶対に使用不可。
癲癇体質の人は使用不可。
しかし、ケトンはケトンでも、非毒性のものもあります(フェンコン、カルボンなど)。
ケトン=毒、ではないのです。
また、ケトン類は、正しく使用すれば、多くの効果をもたらす化学成分なので、むやみやたらと排除するのはもったいないです。
用量に注意して、上手に使いたいと思います。
ケトン類の効果は主に、胆汁分泌促進作用、粘膜溶解作用、鎮静作用、脂肪溶解作用、抗ウイルス作用、瘢痕形成作用、抗真菌作用、駆虫作用、肝臓強壮作用、去痰作用。
セージのケトン類ツジョンは通常40%で、用量に注意すれば効果があるとされ、ユーカリやローズマリーのケトンは問題がない程度だそうです。
しかし、シダーリーフ(Cedar Leaf Europe - Thuja)のツジョンは通常80%で、これは完全なる毒。
これは用量に注意するも何も、あまりに使いにくいです。
が、入手も困難なので、わざわざ使うような事はないでしょう。
要は、完全毒かどうかは含有量にもよるのです。
他、毒性であり危険とされる成分には、カラマス(Acorus calamus)に含有する「アサロン」があり、ツジョンと同様の作用があるとされています。
アサロンはアルファ異性体(トランス-アサロン)とベータ異性体(シス-アサロン)があり、ベータ異性体には遺伝子毒性もあるとされています。
米国では、薬剤成分として、ベータ異性体の使用は禁止されていますが、アルファ異性体の方は使用を許可しています。
多くの精油毒の重篤な急性症状は、精油を経口投与した場合の報告が多いのですが、これは脂溶性成分が多いので、皮膚からも相当量が吸収されると考えられ、これらの経口使用については禁忌とされています。
※総括として、
毒による副作用には、肝臓や腎臓に起こる障害から、中毒症状、神経毒性、遺伝毒性などがあります。
メディカルアロマテラピーとしては興味深い精油でも、毒性があるとされる精油の素人の取り扱いには、充分な配慮も必要であると、改めて思い知らされます。
比較的安定した化合物で、それ以上には容易に酸化する事はない、とされています。
このケトン類は、体による代謝に耐性を持つ事があり、尿の中に未変化のまま排泄される場合があるそうです。
中でも「毒」とされるツジョンには、卵胞の発育を促すホルモンの働きを刺激するエストロゲン作用があるのですが、中枢毒性発現で製造中止になった「アブサン酒」の毒性成分は、風味付けに用いるニガヨモギ(ワームウッドAremisia absanthium)由来のツジョンだったと考えられているそうです。
ケトン類はテルペノイド組成成分で、カンファー、 イオノン、メントン、アセトフェノン、フェンコン、ジャスモン、カルボン、ツジョン、 ノートカトン、プレゴン 、ビノカンフォン アトラントン、イソビノカンフォン、ピノカルボン ベルベノン、メチルヘブテノン、ピペリトン、イロン、2-ウンデカノン、タゲトン、パレラノン、ペリラケトンなど、一般に「オン(-on)」という語尾です。
神経毒性がある物質が多く、とりわけCNS(中枢神経系)に対する毒性を持つといわれています。
一般的には、 ケトン類を8%以上含む精油の皮膚への直接添付は禁物だといわれています。
各種植物油などで希釈して使用する場合でも、精油成分が1%以上の場合には、幼児や妊産婦、産後の授乳時の女性は絶対に使用不可。
癲癇体質の人は使用不可。
しかし、ケトンはケトンでも、非毒性のものもあります(フェンコン、カルボンなど)。
ケトン=毒、ではないのです。
また、ケトン類は、正しく使用すれば、多くの効果をもたらす化学成分なので、むやみやたらと排除するのはもったいないです。
用量に注意して、上手に使いたいと思います。
ケトン類の効果は主に、胆汁分泌促進作用、粘膜溶解作用、鎮静作用、脂肪溶解作用、抗ウイルス作用、瘢痕形成作用、抗真菌作用、駆虫作用、肝臓強壮作用、去痰作用。
セージのケトン類ツジョンは通常40%で、用量に注意すれば効果があるとされ、ユーカリやローズマリーのケトンは問題がない程度だそうです。
しかし、シダーリーフ(Cedar Leaf Europe - Thuja)のツジョンは通常80%で、これは完全なる毒。
これは用量に注意するも何も、あまりに使いにくいです。
が、入手も困難なので、わざわざ使うような事はないでしょう。
要は、完全毒かどうかは含有量にもよるのです。
他、毒性であり危険とされる成分には、カラマス(Acorus calamus)に含有する「アサロン」があり、ツジョンと同様の作用があるとされています。
アサロンはアルファ異性体(トランス-アサロン)とベータ異性体(シス-アサロン)があり、ベータ異性体には遺伝子毒性もあるとされています。
米国では、薬剤成分として、ベータ異性体の使用は禁止されていますが、アルファ異性体の方は使用を許可しています。
多くの精油毒の重篤な急性症状は、精油を経口投与した場合の報告が多いのですが、これは脂溶性成分が多いので、皮膚からも相当量が吸収されると考えられ、これらの経口使用については禁忌とされています。
※総括として、
毒による副作用には、肝臓や腎臓に起こる障害から、中毒症状、神経毒性、遺伝毒性などがあります。
メディカルアロマテラピーとしては興味深い精油でも、毒性があるとされる精油の素人の取り扱いには、充分な配慮も必要であると、改めて思い知らされます。
精油の代謝について
さて、このような「毒」は、どのように排泄されるのか、というと、通常は当然、代謝してしまいます。
この辺りは「精油の安全性ガイド/ロバート・ティスランド」の本に詳しく書かれています。
簡単に抜粋、または私の付け足し説明をさせて頂きます。
まずは「分布」。
アロマテラピーマッサージをした後は、精油を構成する大半の化合物は血流の中に入っていきます。
そして血流の中に入った精油の寿命は意外と短く、まずは筋肉に再配分されて後、長時間にわたって脂肪組織中に留まります。
脂肪は代謝の速度が低いので、ここでは精油はほとんど変化がないと考えられます。
これらはの大半の物質は不活性になります。
そして「生体内変化」。
精油の組成成分は肝臓を通過し、各種の酵素によって水溶性の高い分子に変わります。
体の中に入った異物の分子は全てこのような変化を起こしますが、精油の組成成分の大部分は脂溶性なので、水溶性に変換された後も、各種の体組織に親和性を持っています。
その体内分布は脂溶性の薬剤と類似したルートを辿ります。
また、精油は血漿タンパクと結びつくと考えられており、血漿タンパク量のレベルが低い腎疾患・肝臓疾患患者の経口投与には、よくよく注意するべきです。
精油は、酵素の活性を強力に変えたり、ひとたび生体内変換を受けると高度の反応性を示す化学物質を発生したりするので、何らかの危険を及ぼす恐れがあるという事実は理解しておくべきでしょう。
肝臓の中で精油が受ける反応は、第1段階として「酸化」。
酸化によって分子が解毒される事がよくあります。
酸化に関連する酵素グループはチトクロームP450で、これらは極度に広範囲にわたる異物の分子を酸化させますが、精油の組成成分の代謝も行います。
第2段階は「グルクロニド抱合」。
精油の組成成分は、アルコールやフェノールなどの水酸(-OH)基を含む異物の分子なので、それらで形成されたグルクロニド類として体外に排泄されるものと考えられるそうです。
精油成分の分子量が300以下であれば尿中に排泄され、(例えば、テルペノイド類の分子量は約150、セスキテルペノイド類の分子量は約225)
その他の物質は、アミノ酸または硫酸塩との反応で抱合物に なるそうです。
その他「グルタチオン解毒」。
肝臓に含まれる還元グルタチオンは、反応性のある分子(活性酸素など)が、DNAあるいはタンパク質を損傷する前にそれを取り去ってくれますが、肝臓からすっかり奪われてしまうと、反応性のある分子は肝臓の細胞を攻撃しはじめます。
グルタチオンを涸渇させる組成成分を多く含有する精油成分があり(トランス-アネトール、シンナムアルデヒド、エストラゴール、オイゲノールなど) 、しかしながら皮膚から吸収された精油が、グルタチオンを涸渇させてしまうほどの量に達するとは考えられず、経口投与の場合のみ、危惧されます。
たいていはグルタチオン解毒により、安全な代謝産物となると考えられます。
そして「排泄」。
また、体内に入った精油の大部分は腎臓で濾過されて尿路を経て排泄されますが、精油の揮発性の高さもあり、アルコールと同じように一部は呼気から外に出て、少量は便、または皮膚を介して排泄されてしまうそうです。
どの本を読んでも、正常に代謝されない多くの理由は、やはり大量の経口投与によるものがほとんどのようです。
単なるアロマテラピーマッサージでは精油が血中に入るスピードも遅く、血液と組織の中での精油濃度が低いため、重篤な中毒事故が起きるとは考えられないと言われています。
(ここで注意。「重篤な」はない、というだけです。)
この辺りは「精油の安全性ガイド/ロバート・ティスランド」の本に詳しく書かれています。
簡単に抜粋、または私の付け足し説明をさせて頂きます。
まずは「分布」。
アロマテラピーマッサージをした後は、精油を構成する大半の化合物は血流の中に入っていきます。
そして血流の中に入った精油の寿命は意外と短く、まずは筋肉に再配分されて後、長時間にわたって脂肪組織中に留まります。
脂肪は代謝の速度が低いので、ここでは精油はほとんど変化がないと考えられます。
これらはの大半の物質は不活性になります。
そして「生体内変化」。
精油の組成成分は肝臓を通過し、各種の酵素によって水溶性の高い分子に変わります。
体の中に入った異物の分子は全てこのような変化を起こしますが、精油の組成成分の大部分は脂溶性なので、水溶性に変換された後も、各種の体組織に親和性を持っています。
その体内分布は脂溶性の薬剤と類似したルートを辿ります。
また、精油は血漿タンパクと結びつくと考えられており、血漿タンパク量のレベルが低い腎疾患・肝臓疾患患者の経口投与には、よくよく注意するべきです。
精油は、酵素の活性を強力に変えたり、ひとたび生体内変換を受けると高度の反応性を示す化学物質を発生したりするので、何らかの危険を及ぼす恐れがあるという事実は理解しておくべきでしょう。
肝臓の中で精油が受ける反応は、第1段階として「酸化」。
酸化によって分子が解毒される事がよくあります。
酸化に関連する酵素グループはチトクロームP450で、これらは極度に広範囲にわたる異物の分子を酸化させますが、精油の組成成分の代謝も行います。
第2段階は「グルクロニド抱合」。
精油の組成成分は、アルコールやフェノールなどの水酸(-OH)基を含む異物の分子なので、それらで形成されたグルクロニド類として体外に排泄されるものと考えられるそうです。
精油成分の分子量が300以下であれば尿中に排泄され、(例えば、テルペノイド類の分子量は約150、セスキテルペノイド類の分子量は約225)
その他の物質は、アミノ酸または硫酸塩との反応で抱合物に なるそうです。
その他「グルタチオン解毒」。
肝臓に含まれる還元グルタチオンは、反応性のある分子(活性酸素など)が、DNAあるいはタンパク質を損傷する前にそれを取り去ってくれますが、肝臓からすっかり奪われてしまうと、反応性のある分子は肝臓の細胞を攻撃しはじめます。
グルタチオンを涸渇させる組成成分を多く含有する精油成分があり(トランス-アネトール、シンナムアルデヒド、エストラゴール、オイゲノールなど) 、しかしながら皮膚から吸収された精油が、グルタチオンを涸渇させてしまうほどの量に達するとは考えられず、経口投与の場合のみ、危惧されます。
たいていはグルタチオン解毒により、安全な代謝産物となると考えられます。
そして「排泄」。
また、体内に入った精油の大部分は腎臓で濾過されて尿路を経て排泄されますが、精油の揮発性の高さもあり、アルコールと同じように一部は呼気から外に出て、少量は便、または皮膚を介して排泄されてしまうそうです。
どの本を読んでも、正常に代謝されない多くの理由は、やはり大量の経口投与によるものがほとんどのようです。
単なるアロマテラピーマッサージでは精油が血中に入るスピードも遅く、血液と組織の中での精油濃度が低いため、重篤な中毒事故が起きるとは考えられないと言われています。
(ここで注意。「重篤な」はない、というだけです。)