手作り石けん-みみちゃん石けん

こんな石けんが欲しかったから
 洗うオイルが呼びさます
  • 濃度

    精油の継続使用についての各考えと私の考え/メディカルアロマとしての現状
    濃度についての世間のいろいろ
    効果効能を求めるとしたらば「濃度」についての疑問が出てきます。
    ここでも「アロマテラピー」と「メディカルアロマ」について分けて考えるしかないでしょう。

    私などは、もともと病気や疾患がないので、それらの「予防」に、そして「コスメ」、しかも「メディカルコスメ並み」の効果を求めて使用したいわけです。
    しかも、まだ開発したばかりのサイエンス物ではなく、古代人の知恵のもと、おこがましい妄想だけど、ヒポクラテスのように植物を使いたい。
    「メディカルアロマコスメ」を求めています。

    そこで、一体、いかほどの濃度が最も効果が出やすいのか?
    「ノーリスクハイリターン」の真実はどこだろう?

    日本でアロマテラピーが発展したのは実際は美容界からなのですが、美容界では使用時に事故が起こらないように精油濃度はひたすら低くしているのは本当だそうです。
    看護でも希釈度は通常1~4%だそう。

    どこぞの「1%」の理由は「検討の結果、リスクもないし、覚えやすいので普及しやすい」というものなので無視したくなります。

    私がこの精油濃度に疑問を持ったのは、ご存知の通り「精油100%」のヴィアロームのフリクションを知った時です。
    「ひゃ、ひゃ、ひゃくぱーせんと!」
    しかしまだ、どこぞの協会の勉強をしていなかったので、強い疑問ではありませんでした。
    どこで疑問が湧いたかというと、精油100%を使うに当たってやっとアロマテラピーの基本的な本を読み出し、その協会だけでなく、たいていの療法家が「原液が皮膚に付いたら大量の水で洗い流す」と書かれていたので、「なんで?」となりました。
    (欧州にはそうでない療法家もたくさん居ますが。)

    そこから実に探りました。
    結局、英国式と仏式の違いとして理解し、日本への普及の始まりが英国式だったのと、「こんなに効くものはヤバいから、希釈度を上げて安全に使わせろ」とした取り決めが全ての始まりだったようです。

    ヴィアロームのフリクションについては、100%濃度ブレンド精油は分子量が小さいから肌に入りやすいとしても、揮発成分ゆえに、後でベースオイルなりブレンドオイルで押し込める(揮発を防ぐ)くらいなら、もとから濃度の高いブレンドオイルを使えば1つで済むのでは?
    フリクションをベースオイルで希釈すれば済みますが、内容的にはどうも商業的括りが感じられたため(ネリー氏はもっと良いものを作れるからそう感じただけですが)、いっそ自分でブレンドしたい!
    から始まった濃度探りでもあります。

    現時点で読んだ書物の中には、
    「濃度20&以下では全く効かない」としている協会があり、しかしながら濃度を上げて皮膚刺激を与えるのは本末転倒なので、メディカルアロマとして使用する場合は、独自のジェルを基材にするそうです。

    その内訳は、「クリームがベースではクリームと精油が親油性で引き付けあって遊離しないので、肌のバリアゾーンを通過しない。
    親水性のジェルなら親油性の精油の芳香成分が効率よく遊離し、皮膚内部に作用する。
    クリームやオイルの分子量は1000だが、精油の分子量は最大350なので、精油原液なら皮膚のバリアゾーンを通過しやすい。
    が、原液では皮膚刺激になるので、石油系高分子ポリマーの配合のないジェルを基材にする」に到達。
    その中身は、ジェルに、これまた独自のハイブリッドオイル10%、ラノリン10%(下記参照)を配合しています。

    これについては、ちょっと興味を持ちましたが、どれもこれも「独自開発」としてせっせと売られている点が訝しくて、考え過ぎかと思うも、商魂逞しいイメージと、説明自体が「ホンマかいな」な気がして、まだ試していません。

    とまぁ、あまりに濃度が高いと皮膚刺激が懸念され、しかしながら、「本当に効く濃度」は誰も発表しない。
    濃度についても医師の指示のもとで使えだとか、自己責任状態。というのが現状です。
    よって、私は我が肌、我が身体を張って試すしかなかったのです。
    私のスッタモンダの体験
    私が見つけた「ノーリスクハイリターン」プラス、「使い良い」濃度。

    結論からいうと、それは吸収性に常時の安定はなく、正解はありません。
    あくまでも人それぞれであり、または状態や環境に左右されるものです。
    下記はあくまでも私の体験であるのみです。

    まずはリスク回避の為に、最初はコスメを含めてボディケア物からヘアケア物まで、大人しく3%~6%濃度のものをたくさん作りましたが、これらは効果があるような、ないような。
    ある、と言えばある、しかし「ある」のはベースオイルのものであり、この程度では精油は香り付けか?と言えばそんな気もする。
    どれだけ熱心にレシピを作っても、効果がなければ悲し過ぎ。

    しかし、3%濃度は、「治癒」ではなく、「予防」としてならば、私自身も含めて 「ある程度」の効果はところどころで立証されています。
    また、この程度の濃度でも、
    確かに市販の既製ブレンドオイルなどよりはズンと強く香ります。
    これは、成分表でだいたいはわかります、

    既製品で濃度が公開されていない製品の精油濃度は、「何パーセント」どころか、「微々たるもの」です。
    「釜に1滴」か?と想像したほどです。
    だから、市販の既製品よりは自作の方が確かに精油効果も強いと感じるのは、まんざら気のせいではない様子です。

    また、「3%~6%程度でも、きちんとしたベースオイルと精油を使っていたらこれだけ効くって事ではないかしら?」
    という友達の意見には唸りました。
    要するにベースオイルも精油も商業的糸目を付けずにクオリティの高いものを使えば、濃度が低くても既製品よりずっと効く、ということです。
    よって、やはり材料を選択して自作したい!という願望に取りつかれました。

    そして、10%濃度も使ってみましたが、これ程度でもまだ刺激は感じません。
    なんだかんだ言って、「とても効果を感じる」と決定しても良い気がします。
    20%濃度でも、トラブルもなく、効果も感じ取れました。
    肌の様子で言うと、「弾力」が付き「くすみ」がなくなります。
    「弾力」が付くと、シワと皮膚タルミはないから絶好調な状態です。

    そして、いい気になって、いきなり60%濃度にすると、肌は強い反応を示しました。
    使い出した時は、もともとヴィアロームの100%濃度のフリクション107を継続使用していたので、まさかこれほど反応するとは思わなかったのですが、 存在感は大きかったです。
    肌刺激も強く、燃えます。

    何度も試して、強烈に燃えたレシピはやめて、新たに少しでも皮膚感作や肌刺激の可能性があるものを排除したにも関わらず、なのです。

    皮膚感作のある精油も混合された フリクション107より燃えるのはどういう事か、私のヘンチクリンレシピがおかしいのか?と思いましたが。

    反応で困ったのは、どうも肌の毒がバンバン出てきたような吹き出物でした。
    私はデトックス状態か?と判断し、恐れずに使い続けましたが、周りが驚くほど、部分的に肌の調子が崩れました。

    やめなかった理由は、目元などだけは、ハリハリしてクスミ一つなく、綺麗なままだったからです。
    弱っていた部分だけ(毒素が多い部分だけ)、こういう形で反応した気がしました。
    いろいろな方法で鎮静させつつ、使用し続けました。
    とりあえず、まぁまぁ鎮静もしたし、一時的なものだと思い込みました。

    しかーし!!
    一度安定したと思った肌は、
    60%ブレンドを使い続ける事で、またも肌が傷みだしたのです。
    10日が経過した頃には、今度は顔下半分に「カブレ」を見ました。
    これは、いよいよヤバい。おかしい。フツーではない。
    「肌が壊れてる感じ」でした。
    使用する前は、無茶苦茶肌がプリプリしていたのに。

    私は自己責任のもとで使用しているので、決してどこの精油会社にも相談はしませんでした。
    「濃度は守ってください」と叱られるだけですね。
    こういう時の為に、同一ブランドの精油でブレンドする事を考えていたのですが、どのみち、トーシロが濃度を上げる事に違いはないです。
    結局は、数社の精油が混在したものを作りました。

    ブランドは、主に
    「ニールズヤード、フィトサンアローム、ロバートティスランド、プラナロム」
    であり、品質について疑わしいイメージはないですが、
    フィトサンアロームを除いて「原液塗布禁止」としています。
    私の経験では、「食品添加物」として許可を取っている、フィトサンアロームやプラナロム辺りは、かなり安全だと思います。
    また、この2社は頼みもしないのに、分析表のコピーを送付して来ます。

    「カブレ」には、いろいろな対処をしましたが、おそらく、かなり的確だったと思えるにしろ、肌が壊れている状態というのは1日だって2日だって長く感じるもので、 始めの内は、なかなか鎮静しなかった気がしましたが、実際には、そうたいした長い期間ではなかったです。
    とにかく「排泄」してくれるのを待つしかないことを理解すると気長になれました。

    こういう時、このようなトラブルを鎮静緩和するべくその効能を持つ精油を知ってはいたのですが、
    「ひょっとして精油カブレ(確信はないが)」に精油を使用するのは恐ろしい、と、やめておきました

    これは明らかに「濃度の失敗」かと。
    フリクションで100%に肌慣れしていると思い込んでいただけに、ビックリでしたが。

    顔下半分がカブレても、同じように塗りこめた目元だけはハリハリしています。
    だから、アイメイクをしている状態でしか会わない人は、目に視線が行くので、 顔下半分の荒れなど、あまり気付かれなかったままではありました。
    目元の方が皮膚が弱いはずだと思っていたのですが。
    不思議体験です。

    一応、カブレたみたいな部分も、シワっぽくもなく、ホウレイ線も出ず、弾力は保ったまま、という点もおかしな体験です。
    これは、それ以前の良い状態がそのまま持ち越されている様子でした。

    ある意味、少々肌がカブレた部分があっても、ショワショワしたシワや、クスミやもタルミがないと、あまり気に障らないんです。
    今まで、トラブルが起こると、顔全体が汚く見えて、「これさえ治れば」などと思っていたのですが、客観的な視線で見た場合、「全体の調子が良くてカブレ部分がある」のは、「どうしたの?この部分?」というだけで、決して「肌が悪い人」ではなく、すごく気楽でした。

    カブレ程度で皮膚科に行く暇もなければ、また、行ったところで、そこらの皮膚科で「精油によるトラブル」について知るとは思えなかったです。
    どうせ顔用の弱めのステロイド剤くれるだけ、と思いました。
    なら、行かない。
    弱めだって、ステロイドの副作用をたくさん知っているだけに、絶対いらない。

    そして、この体験は周りはひどく心配したけれど、私自身は良い体験になったとホクホクしました。
    いよいよ自家製の「濃度」が判定できるのです。
    ある意味、走り過ぎたゆえに、さっさと知りたい事が知れて超ラッキーでした。

    そして 完治した後には性懲りなく、今度は30%濃度も作ってみました。
    すると、これが使いやすい上に、かなり効果も出やすかったのです。
    結局、私はリスクなく、効果効能を求められる濃度は上限30%ではないか、と考えました。

    また、「長く燃える」だの「痛い」だのの製品は使いにくい。
    感作も怖い。
    求めるものは効果ではあるけど「日常に使いやすい」ものが好きです。
    (イイ悪いは関係なく、「すき」です。)

    そうして個人的な実験上、理想は上限30%ということになり、そのまま早や10年経ちました。
    精油のお話し

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