手作り石けん-みみちゃん石けん

こんな石けんが欲しかったから
 洗うオイルが呼びさます
  • 光毒性

    光毒性
    精油を扱っていて、最も鬱陶しいのが、この光毒性。
    この香りを入れたらスパイスが効いて良いのに、などという場合、たいていは光毒性を持つ精油が多いのです。
    日焼け止めを多いに嫌い、真夏の紫外線下では帽子とダッシュで過ごす、太陽光に無頓着な私ですら、さすがに光毒性からは回避したいですね。

    ※現在のところ、そこから何かが排除されたら本来のバランスではなくなるという考えからすると本位ではありませんが、フロクマリンフリーのものを選んで使っています※

    光線過敏症は、
    「精油の成分と、皮膚と紫外線の間で起こる反応」が原因で起きます。

    最もよく知られる光毒性因子はソラレン類、つまりフラノクマリンですが、柑橘系の圧搾精油にはほとんどみられます。
    柑橘系でも水蒸気蒸留法の精油がありますが、そちらの光毒性は少なくともあまり一般的ではないし、香りも特性も薄いものです。

    クミンとアンジェリカ(根、種)はキク科植物ですが、光毒性があるので注意。

    クマリン系の多環性化合物は、波長の短い、すなわちエネルギーの高い日光(紫外線)を効率的に吸収し、そのエネルギーを皮膚細胞に放出するそうです。
    その結果は、強度の日焼けと火傷症状です。
    皮膚の色素沈着から、重篤な浮腫を伴う火傷、紅斑まで、症状は様々です。

    例としてベルガモット精油には、約2%の結晶性クマリン誘導体が存在しますが、光毒性の主体はベルガブテンです。
    ベルガブテンは、フラノクマリン、あるいはソラレンと呼ばれる化合物の仲間で、比較的沸点が高く、揮発性の低い物質です。

    柑橘系の圧搾精油でも、スイートオレンジ、マンダリン、タンジェリンなどには、光毒性がない、あるいは極めて弱いといわれています。

    日本人が最も好む香りといわれている、これらの可愛い香りを、(多分、柑橘の香りなら誰もが鼻慣れていて、私もですが、植物の代謝物!みたいな奇妙な香りではないからでしょうか) 光毒性のために排除するのは悔しいので、このように光毒性のあるものは、用量に注意して、安全に使う事で有効に使用したいと思います。

    IFRA(スイスに本拠地を置く国際芳香協会)のガイドラインによると、ベルガモットとクミンは0,4%、
    ライム0,7%、
    アンジェリカは0,8%
    それぞれ以下にベースオイルで希釈する事で通常しようが可能であるとしています。
    それより高濃度で使用した場合には、
    12時間以上の非暴露期間を設定するように、と注意があります。

    この「安全濃度と非暴露時間」の意見はそれぞれで、どれが正しいのかわかりません。
    というか、正解は未だにないのではないでしょうか。
    要するに、朝には使用をしない事が一番簡単な光毒性からの回避でしょう。
    精油のお話し

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