手作り石けん-みみちゃん石けん

こんな石けんが欲しかったから
 洗うオイルが呼びさます
  • 継続使用

    精油の継続使用についての各考えと私の考え/メディカルアロマとしての現状
    精油の継続使用についての問題ですが、これは結局意見がマチマチで、困惑します。

    メディカルアロマでの治療プロトコルはたいてい3週間単位とされており、それは プラトー効果というものとも関係があるようです。

    プラトー効果とは、ある一定の限度まで量が増えて精油が体内に蓄積すると、それまで用量に比例していた効果が、今度は逆転する、という生理的反応だそうです。
    その後は期待する反応がなくなって、マイナス効果になり得るというのです。

    なので、使用量は少なくして、短期集中でトリートメントし、進行過程で精油を変更調整しなさい、とあります。

    また、多くのセラピストが「肝臓に毒分が沈積するので3週間以上連続使用しない事」とも言います。

    と思えば、
    何年間も、いえ、何十年間も同じブレンドオイルを毎日使い続けさせて、リウマチや喘息の痛みを減らす事ができている療法家も居るようです。
    なんの支障もなく、この療法家は、毒性の蓄積についてはナンセンスと申します。

    果たして、継続使用で効果はマイナスになるのか?
    毒性も蓄積するのかしないのか?

    私自身は元来、同じケアをし続ける事がなく、どんどん変化させて追及する性分です。
    これは浮気性というのとは違うと思います。
    季節や経時で肌が変化するから追求するのです。
    顔立ちが変化するのに、若い頃と同じメイクをし、同じような服を着ていたらあまりに不自然で おかしいって事と同じです。
    何歳だからこう、という意味ではなく、ケアも見てくれのメイクや服と同じく、現在の自分にフィットするもの、しっくり来るものを選択することが必須だと考えています。

    気に入って長く長く使い続ける精油ブレンドやスキンケア化粧品も多々あるのですが、「同じコース」のまま、という事はありません。
    これも季節や時によって変化があります。

    工夫や新製品の取り込みをしないのは、確かに安全ではありますが、ある点では、ただの惰性、または怠慢ケアだと感じます。
    新しい風を吹き込む事で、ケアは楽しくもなり、活気づきます。
    私にとって、ケアは「楽しみ」であり「趣味」でもあるからです。
    (これについては、掃除も整理も洗濯も「遊び化」させる性分によるかも知れません。)

    つまり、特に精油の継続使用の回避を意識するではなく、「気分」「肌の様子」で数種を使い分けており、ランダムな使用となっています。
    時や場合によって、不必要なもの、必要だと思われるものを選り分けて使用し、あるいは、選択はその日の時間的余裕にも関係します。
    これで何か支障が出た事もなければ、効果がない、と哀しんだ経験もありません。

    よって、私は石鹸もブレンドオイルも、多種、作るのです。
    環境、状態、あるいはメンタルの作用も高いゆえに気分によって、使うものを選択する、という発想ゆえです。

    デオドラントスプレーや芳香スプレー、家の芳香剤などは(リビングや玄関、洗面室など場所によって違うが)、たいてい気に入ったら同じブレンドで制作しています。
    ここらは遊びに近いので濃度も低く、継続に支障はないと思えます。

    ただ、何かを治療するとした場合は、また別の方法を実行しています。
    シロウトながらに、3週間とやらのプロトコルも考えます。

    現実に、喘息の友達へのオイルや芳香用精油ブレンド、気管支炎防止室内スプレーは何種類もレシピを用意しており、3週間プロトコルだけでなく、状態や季節によって違うものを使ってもらいます。
    ステロイドへのストレスから回避できるならと、真剣にレシピを工夫しています。
    単純ヘルペスの友達についても、かなり勉強しました。
    これは、「部分」ですので、緊急時の精油100%物から、
    予防用の8%濃度のものまで作っています。
    ゆえに、どの場合も、「長い継続」ではなく、「状態」に応じて使ってもらえるようにしています。
    (本当は、医師ではない私が他人にブレンドしてはいけない事になっています)

    このように、
    「対症療法でも完全に治らない病だけど、症状が出ないように予防するもの」 は、メディカルアロマの得意とするところだと思います。

    私は本来、精油はそういう全人的ケアのために存在すると思っているのです。
    決して対症療法が悪いとは思いません。
    今すぐ効く治療は絶対に必要です。
    そして、そのアフターケア、
    または予防として精油を活用していきたいと思っているのです。

    実際は、このようなものを処方する医院などがあれば一番良いのですが、数も少なく、通う事が不可能だったりします。
    あるいは、どこかで相談したとしても、アロマなぞ、全く信じない、耳も貸さない医師も多いはずです。
    私の知る皮膚科医は、「植物」と聞いただけで拒絶します。
    日本においてのメディカルアロマ、つまり代替(補完)医学(医療)は、十分に確立されていないので、無責任に処方する事もできず、まだまだ「怪しい存在」なのだと思います。

    また、アロマを専門的に関わらないフツウの医師たちが、
    精油なぞを「治癒」や「予防」に真面目に利用しないのが当たり前といえば当たり前。
    なぜなら、精油の取り込み方としては、塗布や吸引、飲用などと様々であり、これらはどれも、 「取り込まれる量をコントロールできない」ため、効能の研究も定量的ではなく、定性的且つ官能的なものになっとしまっているので、利用の仕様がない、というのも頷けます。

    今後は、精油などの揮発性成分の生理活性に関する研究を進めていくことに置いて、「 投与量をコントロールする事による定量的な研究」が必要になっていったりもするのだろう、という本もありました。
    しかし、定量的研究の成果を、より適切に還元するためには、投与技術もが必要になるという事でもあります。
    私が望む、予防としてのメディカルアロマが
    医療において中心的な役割を果たすには、この点のクリアが難関だと感じます。

    継続使用という観点からはずれた内容に進みましたが、
    「治癒」と「予防」、そして「ケア」では、継続に対する視点が違う( 「薬」と「化粧品」が違うのと同じ意味で)と考えられたので、このままにしておきます。
    薬は継続するべきものではないけれど、化粧品は継続を前提に作られている、といったような感覚です。

    精油の継続使用が良いか悪いか、については真実の答えが見つからないままですが、私なりに出した答えは簡単なものです。
    プラトー効果、そのマイナス作用、そして毒性の蓄積、いずれの場合も、強烈に濃度を上げた場合に当てはまるのではないでしょうか。
    私などが使用する程度では、そこらの心配はないと想像します。
    それと、先に書いたように、自身の変化、環境、状態、気分に基づいて選択していったならば、全く同じものを長期使用するようなことはなかなか無い、つまり問題は起こらないだろう、という考えにもよりましす。
    精油のお話し

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