2022.07/24
2022.07/24
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代謝
精油の代謝について
さて、精油の「毒」は、どのように排泄されるのか、というと、通常は当然、代謝してしまいます。
この辺りは「精油の安全性ガイド/ロバート・ティスランド」の本に詳しく書かれています。
簡単に抜粋、または私の付け足し説明をさせて頂きます。
まずは「分布」。
アロマテラピーマッサージをした後は、精油を構成する大半の化合物は血流の中に入っていきます。
そして血流の中に入った精油の寿命は意外と短く、まずは筋肉に再配分されて後、長時間にわたって脂肪組織中に留まります。
脂肪は代謝の速度が低いので、ここでは精油はほとんど変化がないと考えられます。
これらはの大半の物質は不活性になります。
そして「生体内変化」。
精油の組成成分は肝臓を通過し、各種の酵素によって水溶性の高い分子に変わります。
体の中に入った異物の分子は全てこのような変化を起こしますが、精油の組成成分の大部分は脂溶性なので、水溶性に変換された後も、各種の体組織に親和性を持っています。
その体内分布は脂溶性の薬剤と類似したルートを辿ります。
また、精油は血漿タンパクと結びつくと考えられており、血漿タンパク量のレベルが低い腎疾患・肝臓疾患患者の経口投与には、よくよく注意するべきです。
精油は、酵素の活性を強力に変えたり、ひとたび生体内変換を受けると高度の反応性を示す化学物質を発生したりするので、何らかの危険を及ぼす恐れがあるという事実は理解しておくべきでしょう。
肝臓の中で精油が受ける反応は、第1段階として「酸化」。
酸化によって分子が解毒される事がよくあります。
酸化に関連する酵素グループはチトクロームP450で、
これらは極度に広範囲にわたる異物の分子を酸化させますが、精油の組成成分の代謝も行います。
第2段階は「グルクロニド抱合」。
精油の組成成分は、アルコールやフェノールなどの水酸(-OH)基を含む異物の分子なので、それらで形成されたグルクロニド類として体外に排泄されるものと考えられるそうです。
精油成分の分子量が300以下であれば尿中に排泄され、
(例えば、テルペノイド類の分子量は約150、セスキテルペノイド類の分子量は約225)
その他の物質は、アミノ酸または硫酸塩との反応で抱合物に なるそうです。
その他「グルタチオン解毒」。
肝臓に含まれる還元グルタチオンは、
反応性のある分子(活性酸素など)が、
DNAあるいはタンパク質を損傷する前にそれを取り去ってくれますが、肝臓からすっかり奪われてしまうと、反応性のある分子は肝臓の細胞を攻撃しはじめます。
グルタチオンを涸渇させる組成成分を多く含有する精油成分があり(トランス-アネトール、シンナムアルデヒド、エストラゴール、オイゲノールなど) 、しかしながら皮膚から吸収された精油が、グルタチオンを涸渇させてしまうほどの量に達するとは考えられず、経口投与の場合のみ、危惧されます。
たいていはグルタチオン解毒により、安全な代謝産物となると考えられます。
そして「排泄」。
また、体内に入った精油の大部分は腎臓で濾過されて尿路を経て排泄されますが、精油の揮発性の高さもあり、アルコールと同じように一部は呼気から外に出て、少量は便、または皮膚を介して排泄されてしまうそうです。
どの本を読んでも、正常に代謝されない多くの理由は、やはり大量の経口投与によるものがほとんどのようです。
単なるアロマテラピーマッサージでは精油が血中に入るスピードも遅く、血液と組織の中での精油濃度が低いため、重篤な中毒事故が起きるとは考えられないと言われています。
(ここで注意。「重篤な」はない、というだけです。)
この辺りは「精油の安全性ガイド/ロバート・ティスランド」の本に詳しく書かれています。
簡単に抜粋、または私の付け足し説明をさせて頂きます。
まずは「分布」。
アロマテラピーマッサージをした後は、精油を構成する大半の化合物は血流の中に入っていきます。
そして血流の中に入った精油の寿命は意外と短く、まずは筋肉に再配分されて後、長時間にわたって脂肪組織中に留まります。
脂肪は代謝の速度が低いので、ここでは精油はほとんど変化がないと考えられます。
これらはの大半の物質は不活性になります。
そして「生体内変化」。
精油の組成成分は肝臓を通過し、各種の酵素によって水溶性の高い分子に変わります。
体の中に入った異物の分子は全てこのような変化を起こしますが、精油の組成成分の大部分は脂溶性なので、水溶性に変換された後も、各種の体組織に親和性を持っています。
その体内分布は脂溶性の薬剤と類似したルートを辿ります。
また、精油は血漿タンパクと結びつくと考えられており、血漿タンパク量のレベルが低い腎疾患・肝臓疾患患者の経口投与には、よくよく注意するべきです。
精油は、酵素の活性を強力に変えたり、ひとたび生体内変換を受けると高度の反応性を示す化学物質を発生したりするので、何らかの危険を及ぼす恐れがあるという事実は理解しておくべきでしょう。
肝臓の中で精油が受ける反応は、第1段階として「酸化」。
酸化によって分子が解毒される事がよくあります。
酸化に関連する酵素グループはチトクロームP450で、
これらは極度に広範囲にわたる異物の分子を酸化させますが、精油の組成成分の代謝も行います。
第2段階は「グルクロニド抱合」。
精油の組成成分は、アルコールやフェノールなどの水酸(-OH)基を含む異物の分子なので、それらで形成されたグルクロニド類として体外に排泄されるものと考えられるそうです。
精油成分の分子量が300以下であれば尿中に排泄され、
(例えば、テルペノイド類の分子量は約150、セスキテルペノイド類の分子量は約225)
その他の物質は、アミノ酸または硫酸塩との反応で抱合物に なるそうです。
その他「グルタチオン解毒」。
肝臓に含まれる還元グルタチオンは、
反応性のある分子(活性酸素など)が、
DNAあるいはタンパク質を損傷する前にそれを取り去ってくれますが、肝臓からすっかり奪われてしまうと、反応性のある分子は肝臓の細胞を攻撃しはじめます。
グルタチオンを涸渇させる組成成分を多く含有する精油成分があり(トランス-アネトール、シンナムアルデヒド、エストラゴール、オイゲノールなど) 、しかしながら皮膚から吸収された精油が、グルタチオンを涸渇させてしまうほどの量に達するとは考えられず、経口投与の場合のみ、危惧されます。
たいていはグルタチオン解毒により、安全な代謝産物となると考えられます。
そして「排泄」。
また、体内に入った精油の大部分は腎臓で濾過されて尿路を経て排泄されますが、精油の揮発性の高さもあり、アルコールと同じように一部は呼気から外に出て、少量は便、または皮膚を介して排泄されてしまうそうです。
どの本を読んでも、正常に代謝されない多くの理由は、やはり大量の経口投与によるものがほとんどのようです。
単なるアロマテラピーマッサージでは精油が血中に入るスピードも遅く、血液と組織の中での精油濃度が低いため、重篤な中毒事故が起きるとは考えられないと言われています。
(ここで注意。「重篤な」はない、というだけです。)