全体のバランスを取るイランイラン、その纏わりつく重たさを生かしながら透徹さを孕ませたブレンド
マカダミアナッツオイル
ツバキオイル
馬タテガミオイル
精製アボカドオイル
キャスターオイル
ココナッツオイル
パームオイル
精製水
水酸化ナトリウム
バランス#320L10 - 10ml
ベーシックな万能を求め、構成は店主独特の贅沢ながらにシンプルですが、正しく優しく頼もしい手作りならではの石鹸です。
髪を含む全体にご使用になれます。
豊潤な泡と、裏切らない後のモッチリをご堪能ください。
※当店の石鹸は雑貨です。ご使用に関しましては自己責任でお願いいたします。
イランイラン。
「花の中の花」という意味を持つがままの香りです。
お花といってもカワイイお花じゃなくて、重厚感と威圧感があります。
軽い香りに少量足すとドンと落ち着くタイプ。
これもミドル~ベースノートに当たる香りで、確実に好みが分かれます。
この、重たく濃密な甘さを身勝手な女王のように躊躇なく振り撒く花の精油は、心の鎮静と共に肌の水分油分のバランスを取る作用を持つので、肌の若さを保ちます。
イランイランは不思議なことに、心を落ち着かせながら精神を高揚させるという、相反する作用を持ちます。
張り詰めた緊張感をほぐしながら、勇気と自信と前に向かうパワーをもたらしてくれるという、稀有な精油です。
外的に肩肘張らねばならない環境であっても、内面の可愛らしさと女性らしさを失わないバランスを保つお手伝いができると思います。
また、イランイランに含まれる「β-カリオフィレン」という成分は、女性の強い味方。
女性ホルモン(エストロゲン)の分泌を高める作用を持つため、ホルモンバランスの乱れから起こる肌荒れやPMS、更年期障害などの女性特有の症状の緩和に役立てることができます。
イランイランを更に深めるネロリは、あらゆる作用を持つ万能精油です。
また、全体の深い甘さと重みの奥深くにキリリと漂わせたのは、鋭くも複雑な大人リーフの香りを抱えたセージです。
透明感とは遠いイランイラン主体であることを裏切るかのような透徹したセージの香りの作用は、副交感神経系を緩和させて、神経を鎮静、疲労感や悲嘆に有益で、記憶力を高める作用も持ちます。
塗布では、広がった毛孔を引き締め、様々な皮膚障害を好転させます。
プチグレンはネロリと同じビターオレンジの葉と若い小枝から採取された、ウッディー調とフローラル調をランダムに感じ取れる精油で、名前はもともと未熟で小さな粒のようなビターオレンジの果実から蒸留抽出されていたために付けられましたが、名前だけそのままに、様々な事情から今の状態となりました。
このネロリを彷彿とさせながらもネロリほどの苦みのないフレッシュさを利用して、主体のイランイランを殺さずに芯を通してみました。
プチグレンの香りによる落ち込んだ感情に自信を持たせて怒りやパニックを鎮める情緒鎮静作用は、同じビターオレンジの花から抽出されるネロリの重症な抑鬱作用よりは弱くとも、通常は充分です。
塗布では、皮膚を強壮する作用を持ち、皮脂の過剰生産を抑制して吹き出物を抑える、あるいは一掃してくれます。
全体を落ち着かせるために活用したラバンジンは、花の受粉を伸介するハチの助けを借りて作られた、真正ラベンダーとスパイクラベンダー(ラベンダースピカ)の交雑種です。
香りの作用は、リフレッシュ、気道の不具合改善。
塗布では、瘢痕形成特性による様々な治癒作用があります。
※イランイランには抽出段階で成分や香りが異なる「エクストラ、1st、2nd、3rd、コンプリート」があり、香りとしては「ファースト」が最もイランイランらしさを醸し出しますが、皮脂バランスの調整には「サード」の方が向いているとのことで、香りにも効能にも貪欲である「コンプリート」を選択しました。
使用の「ル・コントワール」のイランイランコンプリートは、比較的柔らかな香りです。
※精油ネロリにつきまして、詳しくは「ソリューション&リペア#307」のページをご覧ください。
※精油「イランイラン」「ゼラニウム」「レモングラス」について詳しくは「精油の説明」のページをご覧ください。
※当店の濃度は全体から割り出した濃度ですので、通常の希釈による滴下より精油濃度が高くなっております。濃い場合はベースオイルで希釈してください。
※香りは個人の感性はもちろん、その日の体調や精神状態、環境によって感じ方は変わります。
私自身、今日合わなくて放り出した香りが、半年後に試してみると安らいだ経験があります。
※ご注文をお受けしてからブレンドしておりますが、精油そのもののブレンドは経時で角が取れて丸くなります。
ベースオイルは劣化しにくいものを使用しておりますが、なるべく早くご使用ください。
※ローズヒップオイルや月見草オイル(イヴニングプリムローズオイル)などの劣化しやすいオイルは、ご自身で使用の都度、ブレンドしてみてください。
精油は濃縮された植物の原液ですので、嗅覚にも触覚にも生理活性力が高く、非常に作用が強力です。
そして、個人個人の体質や、それぞれの状態により、合う精油、合わない精油があります。
特にアレルギー体質や妊娠中、病中、病後の方は精油の選択や使用方法に注意が必要です。
ご使用の前に水で10倍に薄めた精油を肘の内側に付けてパッチテストをしてください。
赤く反応が出た場合はご使用をやめてください。
また、ご使用に関しましてはあくまでも自己責任でお願いいたします。
精油濃度/全体の20%
イランイラン
Cananga odorata(バンレイシ科)
ゼラニウムブルボン
Pelargonium x asperum(フウロクソウ科)
ネロリ
Citrus aurantium(ミカン科)
レモングラス
Cymbopogon citratus(イネ科)
ラベンダーグロッソ(ラバンジン)
Lavandula hybrida(シソ科)
セージ
Salvia officinalis(ラン科)
プチグレン
Citrus aurantium(ミカン科)
マカダミアナッツオイル
(ベースオイル)
ホホバオイルクリアー
(ベースオイル)
ー禁忌ー
・妊娠中、授乳中の方はお避けください。
・集中力の妨げになることがあります。
・セージは、稀に極端な場合、中枢神経系に有害な作用をもたらし、痙攣や癇癪の発作、多量では麻痺を引き起こします(これに対する危惧と、存在感ある芳香ゆえに少量の配合にしています)。