不整合に整合性をもたらせたユニークな石鹸
精製アボカドオイル
セサミオイル
マカダミアナッツオイル
オリーブオイル
ココアバター
キャスターオイル
ココナッツオイル
パームオイル
ゼラニウムハイドロソル
水酸化ナトリウム
フェンネルスウィートE.O.
マンダリンE.O.
真正ラベンダーE.O.
セージ粉末
茴香(ういきょう、フェンネルスウィート)は、皮膚に優れた浄化作用と強壮作用を持つため、石鹸やクレンジング剤に向いた香油だと思っているのですが、なかなか見ることがないので作ってみました。
フェンネルスウィートの香りは例えばラベンダーやネロリなどなどのように多分にポピュラーな位置にはないと思われますが、フローラル系といえばフローラル系、ハーブ系といえばハーブ系、どちらにも完全には転ばない比較的独特なポテンシャルを持ちながらも、取っつきやすさをも持つ香りだと思います。
一般的には「爽やか、スパイシー」と説明されていますが、個人的にはスパイシーとは思いにくく、しつこさのない柔らかい甘さと、透明さはあるものの1/4♭音のように澄み切れないもどかしさが併さった香りと感じています。
単体でよくよく味わったら全体が「調和している」のではなくて「むりくり調和させて帳尻を合わせたよね」みたいな香り。
うまく説明できないのですが、平均律みたいに「便利に調和してみたけど厳密には不協和音在りきなんだよね」的なお茶目な整合性の欠落に魅力を感じます。
そんなフェンネルスウィートは香ることで、消化活動を促進するため、ストレスを受けた胃の食べ過ぎ呑み過ぎによる不消化を癒して毒素の排泄を司りながら、肝臓、腎臓、脾臓の強化に役立ちます。
気持ちに対しては、逆境に抗うパワーを与えてくれます。
皮膚への塗布は浄化と共に「シワを作らせない」という強気な文献もあり、エストロゲンホルモンと似た働きも認められています。
主体オイルには、アボカドオイル(精製)の優れた加湿力と共に石鹸の質感を軽くしてくれるセサミオイルを使いました。
セサミオイルは、皮膚に塗布することでリグナン酸が脂肪細胞などに溜まった老廃物や毒素を皮膚の表面に浮き上がらせてくれるので、ケン化し切らない石鹸から溢れ出て皮膚に付着した時にも同じ作用が期待できます。
香りにはフェンネルスウィートを生かしてくれるマンダリンと真正ラベンダーを加えました。
水分は柔らかいゼラニウムハイドロソル(pH4,9~5,2)、トッピングにセージのパウダーを加えました。
優しい甘さともどかしい爽やかさ(香り)、乾かさない加湿力とすっきりした心地(ベース構成)という不整合なはずの整合をお楽しみください。
※注意・石鹸全体量に対してのフェンネルスウィートの量は少ないため、懸念されている皮膚感作については強い不安はないのですが、妊娠中の方は避けていただいた方が無難です。
※精油は全体に対して着香程度の量ですが、各精油について過敏な方は他の着香、あるいは着香のない石鹸をお選びください。
※「手作り石鹸の一般特性とみみちゃん石けんのこだわりについて」のページの「着香」をご一読ください。
※当店の石鹸は雑貨です。ご使用に関しましては自己責任でお願いいたします。
フェンネルスウィートの他のメンタル効果は?
落ち込みや不安、緊張によるイラ立ちからの解放に長けているよ。マンダリンや真正ラベンダーを加えたから、リフレッシュと共にリラックス作用も期待できるよ♪