フラースアース(別名ムルタニミッティ)は、アーユルヴェーダでも使われる洗浄剤で、「クレイ(泥)」ではなく「土」に分類されるそうです。

黄み寄りの淡いベージュ色のキメ細かいパウダーは、触るとしつこい粘りや湿感がなく、至極サラサラしています。

油分を吸収する力が強いとの説明があったので、肌当たりがキツそうだと思いながらパックにして使ってみたら、なんと、逆に優しくシットリしたのでビックリしました。
目的とする用途としては、しっとりし過ぎて物足りないと思いながら鏡を見ると、肌色はちゃんとクレイパック後のように垢抜けていました。

フラースアースの一般的効果は、古い角質や不要な皮膚細胞の除去による新しい皮膚細胞の再生促進です。
つまりは日焼けによる色素沈着に繋がります。
また、肌の引き締め効果はたるみ軽減に繋がるので、天然のアンチエイジング剤ともいわれています。
頼もしい上に体感がしっとりするこのフラースアースを石鹸に取り込みたくなりました。

普通のクレイのように扱ったら、吸水力がかなり強いようで、ガッシリ硬い出来上がりになり、泡立ちにくい石鹸になります。
何度試作してみても同じく硬くなります。
けど、使ってみるとパック時と同じく、高い洗浄力を持ちながらも柔らかい湿潤肌が生まれます。
泡立てに時間がかかりますが、見返りアリです。

フラースアースの特性を生かすため、ベースのオイルは比較的感触の軽いアルガンオイルとセサミオイルを使っています。
また、含有する栄養素が血行を促進して皮膚を活性化するカルダモンを乳鉢でゴリゴリと粉砕したパウダーを配合しました。

正直、通常の手作り石鹸とは感触が違い、硬くて使いにくい方がいらっしゃるかも知れませんが、使用後の透明感は優れています。
例えば、オイリーな方は夜、ドライな方は週に２～３回、夏の終わりなどには頻繁に使ってみて欲しいと思います。

※当店の石鹸は雑貨です。ご使用に関しましては自己責任でお願いいたします。