特殊なオイルにつき、説明長いです(-人-;)

どちらかというとインドの伝承医学であるアーユルヴェーダに使用されることで有名なニームオイルを主体にした石鹸です。

ニーム(センダン科)はインド特有の常緑樹で、オイルはその種子や実から抽出されており、含有する「アザディラクチン」は200種類以上の害虫に忌避効果がありながら生体分解されるので、ナチュラルな虫除け対策に使われますが、人や蜜蜂、農作物)には害がないことが認められています。

しかし！
ニームオイルは、生薬的な？埃みたいな？甘いような？いや違う、何にも例えられない奇妙な匂いがするのです。
一般、ピーナッツとニンニクの匂いと言われているようですが、そのような香ばしく美味しそうな匂いでもないし、ニンニクの臭みではないです。
なんでも試す私は変な匂いの精油にも多々出くわすからこれくらいは慣れているのだけど、とにかく奇妙。
激烈に臭いとか、強烈な悪臭とかではないのですが、え？は？ん？何これ？えーっ、な感じ。

何年も前に一度試作したので嗅いだ経験がありながら、それでも今回、商品化した理由は、
「とにかく美肌効果が高い」、それだけです。
匂いの堪忍のラインには個人差がありますが、私個人的には何年も前に耐えられなかったら二度と手にしなかったであろう程度ではあります。
(どうでもよい話しではありますが、基準になるかも？個人的には菌とバクテリアによる臭みが強いヴィュー・ブーローニュチーズは大丈夫ですが、ピクルス以外のお漬物の全て、味噌、納豆は全くダメです。発光ものがダメか？と分析した友人が居ましたが、チーズやヨーグルトは平気なので一概には括れません。)

石鹸にした場合、肌の滑らかさに違いを感じられ、ギラギラではないロイヤルコペンハーゲンのプレートみたいに上質な発光を得られます。
角質を和らげる感覚です。

その脂肪酸は肌に潤いやハリを与えながらしっかり保護してくれる組成なので分かりやすいのですが、プラスアルファの理由を調べてみたら、ニームオイルの活性酵素の働きこそが肌のくすみやシミ対策に有効だそうです。
また、ヒスタミンを抑える力を持つので、傷や火傷の治癒、かぶれ、ニキビ、湿疹などなどのあらゆる皮膚疾患に対して非常に効果的で、敏感肌やアクネ菌、アトピー製皮膚炎にも有効であり、更に含有する成分ゲズニンとニンビドールが真菌を消滅させてくれるので、真菌性の感染からも守ってくれるそうです。
もはや天然の皮膚万能薬です。

このオイルを初めて手にした時は、先に書いたように奇妙な匂いと共にかなりの濃い茶色、それはヘンプシードオイルや未精製アボカドオイルどころではないなんともいえない重たい感触に驚きました。
実際はそんなに重たいオイルではないのに、見た目がグロいので重たく感じるのです。

数年前に一度、石鹸作りに使ってみた時は、早々にいきなりトレースが出たため慌てて型入れしたのですが、めちゃくちゃブサイクになり、以来、懲りて避けていた次第です。
が、ブサイクの使い心地の良さと後肌の稀有な潤い感が忘れられず、満を持しての(ウソです、思いつきです(^^;))再チャレンジです。
(今回は構成や攪拌、型入れタイミングに於いての工夫が成功して綺麗な形になりました。)

奇妙な香りを隠してくれないかと、以前は爽やかな柑橘系やレモングラスの精油を6％も配合してみましたが、ほぼ行方不明になりまして。
今回はエキゾチックな雰囲気を壊さないであろうティートリーやシダーウッドアトラス、パチュリーで着香しましたが、残念ながらやはりどうにもこうにもニームの圧勝です。
ただ、もとよりはちょっとエキゾチックであります。

使った後、浴室や洗面台に残り香を感じたので覚悟しましたが、しばらくしたら消えてくれていました。

構成は、アルガンオイルやセサミオイルで軽さを出し、キャスターオイルは減量しました。
が、それでも滑らかさと和らぎ力は逸品です。

肌のごわつき、くすみが気になる方、または肌に疾患系の何かがある方、そして美肌のためなら匂いなどヘのカッパな方は、効果効能は確かですので、是非チャレンジしていただきたいと思います。
チャレンジ精神旺盛な方からの匂いの苦情は認める。
が、返品は受け付けませんです。

※ ニームオイルはちょっと通常では手にしないオイルだと思うので、ここに一般的な組成等を書いておきます。

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■脂肪酸
飽和脂肪酸　33.8%
　・ステアリン酸 18.2 %
　・アラキジン酸 1.8 %
　・パルミチン酸 13.8 %
一価不飽和脂肪酸 52.6%
　・オレイン酸 52.6 %
多価不飽和脂肪酸 13.6%
　・リノール酸13.6%

■脂肪酸以外の養分
リモノイド(トリテンペルに属す)
現在分かっているだけで19種類のうち、主要は
・アザディラクチン
・サラニン
・メリアントリオール
・ニンビン(抗ウイルス作用)

■ヨウ素価 69.4

※精油は全体に対して着香程度の量ですが、各精油について過敏な方は他の着香、あるいは着香のない石鹸をお選びください。

※当店の石鹸は雑貨です。ご使用に関しましては自己責任でお願いいたします。