お花の、香りをベースにドライな香りを加えたシニカルで取り澄ましたブレンド
マカダミアナッツオイル
ツバキオイル
馬タテガミオイル
精製アボカドオイル
キャスターオイル
ココナッツオイル
パームオイル
精製水
水酸化ナトリウム
ソリューション&エブリワン#325N10 - 10ml
ベーシックな万能を求め、構成は店主独特の贅沢ながらにシンプルですが、正しく優しく頼もしい手作りならではの石鹸です。
髪を含む全体にご使用になれます。
豊潤な泡と、裏切らない後のモッチリをご堪能ください。
※当店の石鹸は雑貨です。ご使用に関しましては自己責任でお願いいたします。
柑橘系全体に於いて、通常は紫外線の影響下で皮膚と精油が反応することで起こる光毒性、光過敏性を強く問題視しています(しなければならないことになっています)。
柑橘系は水蒸気蒸留法で得る精油ではなく、ほとんどが圧搾法で得る点で、厳密には精油ではないといわれてもいます(ライムやベルガモットFCFなど水蒸気蒸留法もあります)。
光毒性や光過敏性は、この圧搾で得るものに含有するフロクマリン分子によるものです。
光毒性については、だいたいが脅し並みの説明をしているところも多くありますが、いわばPL法みたいにそれくらいしないと数々の問題が起こるのかも知れません。
このせいで、ブレンドするに当たって、芳香自体が精神の爽やかさや明るさを与え、ディープベースな香りを軽やかに、あるいはディープベースな香りを更に引き立てる、そして何よりクスミを飛ばすには最強の柑橘系を避けるしかないという窮屈な思いをしていましたが、15年ほど前に職業的実践家、芳香療法士であるパトリシア・デービスの著書に「幸いにも、精油は都合よく速やかに皮膚を透過するので、適用1時間以上経過後は日光にさらしても安全である」という文章を見つけ(自身実験済み)、ブレンドの展開が広がりました。
※ただし、同じ部位に長期間使用し続けることは他の精油同様、お勧めしません。
また、不安な方は、紫外線が淡い季節や就寝前にご使用ください。※
※柑橘精油の抽出部位は果皮です。
圧搾法は、昔は全て手作業で果肉とワタを取り出し、果物の皮を手で絞り、油胞(精油が溜まっている袋)が破裂したら精油を抽出し、スポンジで吸い込み、スポンジが精油で浸ったら容器に精油を移し出します。
現在は圧搾法の中で、機械のローラーを使って圧搾し、遠心法で分離するという低温圧搾(コールドプレス、エキスプレス)という方法が主体になっています。
オレンジなどは果実全体を一気に圧搾してから果汁と精油を分離する場合もあるようです。
以上を踏まえて、使用するオレンジ、マンダリン、レモン、グレープフルーツなどは農薬などの散布のないオーガニック農法、染色やワックス塗布のないものを選択すべく、分かる範囲で厳選しています(偽証がないものとして)。
圧搾法のメリットは、熱によって香りが変化しやすい柑橘系の香りが蒸留や抽出で変化しない点。
デメリットは他の精油より劣化が早い点です。
※ベルガモットのフロクマリン(ベルガプテン)については懸念が大きいため、フロクマリン類をほとんど含まない水蒸気蒸留法で得るFCF(フロクマリンフリー)を選択しています。
このブレンドした精油全般について簡単にいうと、心身共に強壮、澱払拭、元気復活剤です。
柑橘系についての前置きが長くなりましたが、それでも誰もが敬遠するイメージが強く、個人的には柑橘系を思いっきり楽しみつつ、商品化には少量のみの使用で、主体にすることを躊躇していました。
が、最近、
「誰もが受け入れやすい香りってどれ?」
な話しから、
「食品まんまな香りが馴染み深いだけに柑橘系かな?」
となりました。
精油慣れしていない人にとっては、モス系ほどではなくても、いわゆるエキゾチック系といわれる香りを特に原液まま直接嗅ぐとウェッとなったり、合成のバラの香りに慣れている場合は生臭い面を持つ精油ローズの香りですら辛いものがあると思われます。
よって、単体で嗅いでもニコッとする香りとなると、柑橘系だと思うのです。
何より、多分に万人が元気になる香りを作りたい!
淀みを除去する軽快なブレンドを作ろう!
そして
この「エブリワン」=「みんなの」ブレンドが出来上がりました。
といっても、柑橘系だらけでは、吸収後は安全とされていても厳しいと思われ、シソ科の真正メリッサは(偽和もの多々につき注意)高価な点がタマニキズながらにその「レモンじゃないのに超レモンな香り、レモンの角が取れた甘いレモンの香り」の「メリッサ(レモンバーム)」を利用することにしました。
(メリッサが高価な理由は、ほとんどが水分であり油性エッセンスの割合が非常に少ない植物であるため。)
メリッサの名前の由来はラテン語の「蜂蜜」。
何百年にも渡って医療上の特性が知られていたので、学名の中に「薬用の」という意味を持つ「officinalis(オフィキナリス)」という言葉が入っています。
レモンの香りがする理由は、「シトラール、シトロネラール、リナロール」というレモン精油と共通した活性成分を抱えているせいです。
問題は、これらによる皮膚刺激の可能性。
助かることにメリッサは全体のパーセンテージよりずっとふんだんに主張する強い香りを抱えているので多量配合の必要がありません。
低めの濃度であれば、あらゆる皮膚障害に役立ちます。
アロマを医療に使用する国では、呼吸困難系を含む含まないに関わらずアレルギー治療に使われ、それはカモミールに良い反応がなかった人にもドラスティックな改善が見られる症例があるそうです(多くの自然療法に共通する瞑呟反応と同じく治癒が始まる前に症候が悪化する場合あり。)。
異常な血流を止める働きによる湿疹や真菌感染症にも効果を持ちます。
他、高血圧症、心臓強壮、子宮強壮、消化促進作用。
精神面ではネガティブな考えを追い払うとされ、情緒安定、活力強化により、過敏な感覚状態を正常にするとされます。
柑橘軍隊ブレンドとして、もう一つ選んだのは、光毒性とも光過敏性とも繋がらない精油「プチグレン」です。
一般、トップ~ミドルノートとされますが、私にはどちらかというとほんの少しベースノート寄りだと感じられるので、跳んだメリッサやマンダリンを地上に落ち着かせることができると考えました。
正統なプチグレンは花からネロリが採取できるビターオレンジの木の葉や小枝から水蒸気蒸留法で得るため、苦味のない軽いネロリのような香りがします。
言い換えればネロリから奥行きを外した軽率なネロリなのですが、クセがありません。
リフレッシュ作用により、不安、鬱、パニック、心身疲弊に役立ち、塗布では皮脂過剰生産低下、明らかな引き締め、免疫系刺激、強壮作用を持ちます。
ブレンドの中で目立つ位置にあるセリ科のフェンネルスウィート(ウイキョウ)は、私自身、なんとなくアニスに似た独特の香りが好きになれず、浄化作用だけを利用して自作クレンジングオイルに数滴使う程度でしたが、ある日、柑橘主体のエアースプレーに高配合してみたら、元気丸出しなだけの柑橘香に得も言われぬ円みが加わったため、今回の起用となりました。
プラス、今なら分かる、フェンネルスウィートには利尿やリンパ液排泄作用があることから、マッサージやフリクションによって「皮下脂肪の中の毒性老廃物と体液が蓄積されてできる」「浮腫んでいるのにボコボコたゆんだ皮膚」を改善に向かわせる作用がある点は、引いては引き締め作用となるので、大いにリスペクトすべき精油です。
柑橘の香りアップに質を厳選したマンダリン、スウィートオレンジを加えました。
可愛らしいマンダリンやスウィートオレンジですが、意外にもパワーがあり、コラーゲンの形成助成により筋肉痛や骨の弱体化に有効で、うっ滞を生じた肌から毒物を即時排出します。
香りに良い意味で複雑さをもたらすために、アクセントにユーカリを少量。
テルペン系アルデヒド類のシトロネラールが主成分であるためにレモンの香りがする「シトリオドラ」を選びました。
ユーカリは皮膚のうっ血にも役立ちます。
柑橘柑橘した尖りを溢れる優しさで円くしたブレンドは、総力で活力を備え、淀みやうっ滞ボコボコをカラリと払拭してくれます。
※当店の濃度は全体から割り出した濃度ですので、通常の希釈による滴下より精油濃度が高くなっております。濃い場合はベースオイルで希釈してください。
※香りは個人の感性はもちろん、その日の体調や精神状態、環境によって感じ方は変わります。
私自身、今日合わなくて放り出した香りが、半年後に試してみると安らいだ経験があります。
※ご注文をお受けしてからブレンドしておりますが、精油そのもののブレンドは経時で角が取れて丸くなります。
ベースオイルは劣化しにくいものを使用しておりますが、なるべく早くご使用ください。
※ローズヒップオイルや月見草オイル(イヴニングプリムローズオイル)などの劣化しやすいオイルは、ご自身で使用の都度、ブレンドしてみてください。
精油は濃縮された植物の原液ですので、嗅覚にも触覚にも生理活性力が高く、非常に作用が強力です。
そして、個人個人の体質や、それぞれの状態により、合う精油、合わない精油があります。
特にアレルギー体質や妊娠中、病中、病後の方は精油の選択や使用方法に注意が必要です。
ご使用の前に水で10倍に薄めた精油を肘の内側に付けてパッチテストをしてください。
赤く反応が出た場合はご使用をやめてください。
また、ご使用に関しましてはあくまでも自己責任でお願いいたします。
精油濃度/全体の20%
プチグレン
Citrus aurantium(ミカン科)
マンダリン
Citrus reticulata(ミカン科)
フェンネルスウィート
Foeniculum vulgare(セリ科)
メリッサ(レモンバーム)
Melissa officinalis(シソ科)
パチュリ
Pogostemon patchouli(シソ科)
スウィートオレンジ
Citrus sinensis(ミカン科)
ユーカリシトリオドラ
Eucalyptus citronné(フトモモ科)
マカダミアナッツオイル
(ベースオイル)
ホホバオイルクリアー
(ベースオイル)
ー禁忌ー
・妊娠中、授乳中の方はお避けください。
・特に過敏症の方は希釈をお勧めします。
・フェンネルスウィートは適宜以上で皮膚感作惹起注意、活性成分メランチンにより6才以下には使用禁止。