ベーシックな万能を求め、構成は店主独特の贅沢ながらにシンプルですが、正しく優しく頼もしい手作りならではの石鹸です。
髪を含む全体にご使用になれます。

豊潤な泡と、裏切らない後のモッチリをご堪能ください。

※当店の石鹸は雑貨です。ご使用に関しましては自己責任でお願いいたします。

気になります、表情による不要なライン。
でも思いっきり笑っていたいから、できるだけ自然に常に改善していたい。
そんなシンプルな願いを込めてブレンドしました。

今回、主体に選んだのは、熱波と乾燥に苛まれる砂漠でも潤いを蓄えながら自生するフランキンセンスと、
ビターオレンジの開花したばかりの花を一つ一つ手で採取して生産されるネロリです。

フランキンセンスは古くから宗教儀式などで薫香として使用されて来た爽やかさとパウダリーさが融合した香りで(私見です)、心の乱れを鎮め、滞りから解放してくれます。
ネロリは世界最初の香水「ケルンの水」のベースになっている香りで、同じく心を落ち着かせ、安心感をもたらす点で天然の精神安定剤とも呼ばれています。
どちらも心のわだかまりから解放され、神経系を鎮静させつつ強壮する、優れた機能を持ちます。

この２つを主体に選んだ理由は、その強い老化への抵抗力です。
どの文献にも、「防止」といった生優しい言葉ではなく、「有効」と書かれています。

フランキンセンスは、樹木が傷ついた時に分泌する樹脂から抽出されますが、人間の損傷や紫外線ダメージも修復して、肌の弾力とハリをもたらす成熟肌に嬉しい精油。
ネロリも言わずもがな、古くなった角質をそっと取り除き、老化全般の乾燥やシワから解放、肌を活性してくれる作用に期待できる精油。

ここに更にドンと、細胞腑活作用を持つ精油の女王様ローズオットーを加えて効果を強化。
ゼラニウムとジュニパーベリーで血行を促進させ、レモン(FCF)とプチグレンでクスミ払拭を狙いました。

効能さえあれば匂いの難になんて魂を売り渡してもかまわない、くらいの勢いで「老化、皺、弛み」に効く精油を並べましたが、何度目かのブレンドで、人工的ではないナチュラルなフラワーガーデンに居る心地になれる香りを掴めたと思います。

このブレンドは嗅ぐことで呼吸を深めて胸部の緊張を解くため、免疫力を向上させます。
また、抗鬱、リウマチ、腹痛、月経痛などからの解放、グラウンディングさせる力も期待できます。

皮膚は人体最大の臓器。
そして健康な身体あっての皮膚の健康。
健康を掴みながら、皮膚への多大なる効果効能を持つ精油のシナジーを楽しんだ、足し算ではない掛け算ブレンド。
様々な意味で有益なこのブレンドを是非、ボナペティ！

※2023年夏記載・ブレンド完成への内訳ーーー
残念ながらエイジングに関していうなら、欲しい効果をしっかり含有した精油はたいていに於いて採取量が少ない希少性から価格が高く、まるで「効果＝高価」という式が成立するイメージがあります。
精油は、高効果だから高価な値付けをしているわけでもなく、または高効果なものは採取量が少ないというわけではないのですが、例えば「ローズ」や「ネロリ」「ジャスミン」、続いて「穏やかなのに作用は確実なカモミールローマン」、「ガツンと鋭い引き締めのメリッサ」、(用途違いなら「創傷脱毛改善や抗ウイルス、睡眠改善に特化したタイムリナロール」)、などは、喉から手が出そうなほどの実力を持ちます。

そんな中。
内実を申し上げると、継続に負担がかならないよう、できるだけ価格を抑えたくて材料費に梱包手数料500円ほどだけを加えた金額設定に努めているのですが、「効果実感から選択した精油を素直に好き放題に使ってブレンド」してから材料費を数えたらトンでもない高価格になりまして。
自身はプライベートであらゆる精油を好き放題使っていますが、商品とした場合はどこかの「付け放題やろ～」なハイブランドコスメ並みの価格は現実的ではないと考えております。
(もちろん、「糸目は付けないから超本気でブレンドして欲しい」、というセレブリティなオリジナルの個人的ご要望は受け付けています。)

で、今回、辿り着いたのは、「気になるあれこれ改善作用」に特化しつつも価格が抑えられた「フランキンセンス」を主にしたブレンドです。
20年近く前のフランキンセンスはサンダルウット並みの高値だったのですが、いつの間にか求めやすい価格になりました。
これは高効果なだけに目玉精油です。
(お求めやすいといっても、元より安い気がするだけの高値グループではありますが。現在、例えばプラナロム社で10ml6,820円、サンダルウットは10mlで12,100円なので、どうしても以前より安価と感じるのです。)

フランキンセンスは私がオリジナルブレンドオイルを商品化した当時、「老化防止精油」として流行っていました。
たいていに於いて中身が伴わない流行り嫌いなへそ曲がりなので、私はあえて修復効果と穏やかさのみをリスペクトして肌荒れ等に向くとした「キュア#306」を作っています。
しかしフランキンセンスは「中身ある流行り」だったようで、この数年でアンチエイジングに対しての威力も体感したため、「効果＝高価」ではない「効果強き見つけもの」として軸に持って来て、強力なネロリやローズと掛け合わせてパワーを付けてみました。
精油のブレンドは足し算ではなく掛け算になる場合が多々あるからです。

精油全体のパワーを知るだけに本気度からいえば個人的には少々歯痒いブレンドにはなりましたが、「ノーリスクハイリターンの最低20%濃度を保ちたい」、だけど「継続しやすいもの」という欲求から、ちょっとした苦肉の策、ちょっとした抜け道を探し出せたと思います。

※「フランキンセンス」は同フェスタFシリーズの「キュア#306」でも主体にしていますが、「キュア#306」は過敏な方にもお使いになられる穏やかさを持ち、特に「修復」を意図したブレンドです。

※「ネロリ」は同フェスタシリーズの「リペア#307」でも主体にしていますが、「リペア#307」はネロリにメリッサで爽やかさを加え、積極的な「引き締め、弾力、クスミ飛ばし」を意図したブレンドです。

※精油「フランキンセンス」「ゼラニウム」「ジュニパーベリー」「ローズ」について詳しくは「精油の説明」のページをご覧ください。

※当店の濃度は全体から割り出した濃度ですので、通常の希釈による滴下より精油濃度が高くなっております。濃い場合はベースオイルで希釈してください。

※香りは個人の感性はもちろん、その日の体調や精神状態、環境によって感じ方は変わります。
私自身、今日合わなくて放り出した香りが、半年後に試してみると安らいだ経験があります。

※ご注文をお受けしてからブレンドしておりますが、精油そのもののブレンドは経時で角が取れて丸くなります。
ベースオイルは劣化しにくいものを使用しておりますが、なるべく早くご使用ください。

※ローズヒップオイルや月見草オイル(イヴニングプリムローズオイル)などの劣化しやすいオイルは、ご自身で使用の都度、ブレンドしてみてください。

精油は濃縮された植物の原液ですので、嗅覚にも触覚にも生理活性力が高く、非常に作用が強力です。
そして、個人個人の体質や、それぞれの状態により、合う精油、合わない精油があります。
特にアレルギー体質や妊娠中、病中、病後の方は精油の選択や使用方法に注意が必要です。

ご使用の前に水で10倍に薄めた精油を肘の内側に付けてパッチテストをしてください。
赤く反応が出た場合はご使用をやめてください。

また、ご使用に関しましてはあくまでも自己責任でお願いいたします。