名前ままに、葉緑素が多く含まれているクロロフィル。
光合成の中心的色素としての働き、光エネルギーを吸収して自由エネルギーに変換する働きを持つクロロフィルは、４つのピロールが環を巻いた構造のテトラピロールに、フィトールと呼ばれる長鎖アルコールがエステル結合した基本構造を持ち、細胞の中ではたんぱく質、カロテノイドと複合体を造って、葉緑体(クロロプラスト)のチラコイド膜に埋め込まれた形で存在します。

飲用では、癌細胞の発生を防ぐ抗発がん効果、老廃物を体外へ排出するデトックス効果、貧血を予防する効果、コレステロールを下げてくれる効果があるそうです。
塗布では、荒れ症改善、毛穴の引き締め、炎症ニキビ改善の効果が認められるようで、今回、ピュリファイングシリーズの一つとして配合してみました。

パウダーは躊躇なき驚きの深緑色。
石鹸のタネに配合しても変化なく、ケン化がそろそろと始まってトレースが出てからも、保温が終わってからも妖怪的な深い緑色。

恐る恐る試用してみると、泡は真っ白、泡立てネットに付く緑は水彩絵の具のビリジアン(和らいだ緑より少しコクのあるクッキリグリーン)みたいな色だけど、炭のように流してもネットに長く粒子が残って染まったかのようになることもなく、緑色はサラリと流れるので、この石鹸に興味を持たれた方は、どうぞ安心してご使用ください。

どちらかというと爽やかな洗い心地ですが、後肌はウルスベ系で、くすみ淀みが飛んだような見た目に♪

クロロフィルに付随して、白血球を活性化して体内に侵入してきた有機体への防衛線を造るとまで言われているティートリー主体で着香しました。
ティートリーの香りは強いリフレッシュ作用を持ちます。
また、ティートリーと共に収斂と殺菌作用を持つアトラスシダーと、心理的安定性と鎮静作用を持つラベンダーで整えてみました。

個人的には、試用の際、「あれ？これって何で着香したっけ？」と考え込んだくらいにそれぞれの香りが個別に香るというより、融合して別の香りができあがっていると感じました。。
フレッシュでウッディーでフローラルでドライな鋭さも持ち合わせていると思います。

クロロフィルなどの色素は、石鹸の酸化を早めるので、酸化しにくいオイルを多用し、酸化防止作用を持つビタミンＥオイルを加えました。

もちろん、荒れていなくても、ニキビがなくても、綺麗を保つために鈍い色と複雑にフレッシュな香りとウルスベを楽しんでいただけますように。

※精油は全体に対して着香程度の量ですが、各精油について過敏な方は他の着香、あるいは着香のない石鹸をお選びください。

※「手作り石鹸の一般特性とみみちゃん石けんのこだわりについて」のページの「着香」をご一読ください。