知らなかったのです。
椿油だけがカメリアオイルだと思い込んでいたら、このティーシードオイル(ティーオイル)、日本語で「茶の実油(茶実油(ちゃじつゆ))」もカメリアオイルだということを。

しかも、多分に認知度の低いティーシードオイルは、メジャーな椿油より強力な抗酸化パワーを抱えている、小躍りしちゃった優れもの。

知ったのは某SNSでティーシードオイルを取り扱われている方のダイレクトメールからです。
個人的にSNS全般は苦手な分野なのですが、勉強になる情報をいただきました。

これは使わない手はないと、早速、静岡県の友人にジャパンメイドご当地のコールドプロセスオイルを入手してもらってティーシードオイル80%の石鹸に仕立ててみました。

産地にこだわった理由は、浅くしか植えられない挿し木ではなく、日本の在来種にこそ、根深い位置から取り込む土の栄養素による生命力に溢れた茶が実るからです。

名前は「ティーシード」にすべきかと迷ったのですが、ピンと来られない方が多いのではないかという懸念があり、「茶油」にすると茶葉のインフューズドオイルと勘違いしかねず、「抗う」を単純に英語にすると「レジスタンス」て(汗)。
で、鬱陶しいであろうかもな「アンチオキシダント」にしました。
ティーシードオイルは、もはや「抗酸化オイル」としか表現できないからです。

組成はオリーブオイルを上回る80%をも占めるオレイン酸。
ビタミンＥは椿油の２倍もの含有量、ポリフェノールの一種であり活性酸素を無毒化する作用を持つカテキンの作用を併せると抗酸化パワーは更に大きくなります。
更にβ-カロテンやビタミンＥ、コエンザイムＱ10も多く含有されています。
オイル自体も使う人間も酸化してはいけません。
昔々、ホームページに「抗酸化＝抗老化」と書きましたが、まずは錆びない、錆びさせないことは健康美の一つです。

オイルの20%は、保護と硬さにシアバター、粘り湿潤にキャスターオイル、泡立ちのために少量のパームカーネルオイルという構成です。

角切りにしたので見た目はイカついけど、泡はものすごくクリーミィー。
心地は反して比較的スッキリしていながら、次第に潤いバランスが整う賢者。

着香のメインは、血行促進と心の浄化を意識したジュニパーベリー。
馴れ馴れしくない静かな香りは滞留した疲れを解放してくれます。
キンと張り詰めたローズマリーと暖かなスウィートオレンジで、毅然でありながら弱虫、もしくは冷静でありながら情熱ある香りを楽しんでいただけますように。

※精油は全体に対して着香程度の量ですが、各精油について過敏な方は他の着香、あるいは着香のない石鹸をお選びください。

※「手作り石鹸の一般特性とみみちゃん石けんのこだわりについて」のページの「着香」をご一読ください。