カバノキ科ハシバミ属の植物ヘーゼルナッツの種子から得る、チリ産のヘーゼルナッツオイル70%の石鹸です。

とてもキュートな透明感を持つサーモンピンクの石鹸になりました。
これこそがヘーゼルナッツオイルを石鹸にした時の色で、ピョンピョン喜んでしまいました。
(採種地や採種時期などで変わり、安定ではありません。ちなみにマカダミアナッツオイルも比率が高ければピンクがかった色になります。)。

滑らかでフクヨカな泡が起ちます。
特徴は何より、ジットリしないナチュラルな感触でありながら、強い潤い力を持つ点です。
潤いたいけど重たいのは苦手という方には打ってつけです。

ヘーゼルナッツオイルの一般的脂肪酸の組成は、パルミトレイン酸 約24%、オレイン酸 約42%。
マカダミアナッツオイルに類似しており、豊富なヒト皮脂類似物質であるパルミトレイン酸は皮膚への馴染み良さに非常に秀でています。
若い皮膚には多く含まれるこのパルミトレイン酸は、悲しいことに加齢とともに減少していくことが報告されているため、アンチエイジング脂肪酸とも呼ばれます。

しかし、ヘーゼルナッツの原産地は温帯アジアからヨーロッパ南部、北米と広い地域に渡りますが、現在は主にトルコ、イタリアなどで栽培されているそうで、日本ではパルミトレイン酸が含まれないトルコ産が多く出回っています。
この度、パルミトレイン酸約25%含有のチリ産が手に入ったので、ヘーゼルナッツオイル70%の比率の石鹸を作った次第です。

ヘーゼルナッツオイルに含有される養分は、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB群、カルシウム、マグネシウム。
非常に理想的な美容オイルです。
肌の再生力がアップするのでアンチエイジングにもつながり、収斂作用による皮膚の引き締め、脂性肌のニキビ抑制にも効果があります。

石鹸に使ったオイルの30%は、保湿性と酸化防止を兼ねたティーシードオイル、保護力と硬さを保つためのココアバター、粘りと湿潤にキャスターオイル、泡立ちと形成のために少量のパームカーネルオイル、水分はローズハイドロゾル(pH値5～6.5)です。

着香に使用したクラリセージは、心身を安定、リラックスさせながら強壮効果を持ち、含有された女性ホルモン様の「スクラレオール」がホルモンバランスを整えると共に鎮静作用や抗うつ作用を持ちます。
強壮、殺菌、収斂などの作用を抱えた爽やかなレモングラスと、鎮静、殺菌作用などの作用を抱えたドライスパイシーなシダーウッドアトラスによる、くぐもった不思議体感を味わってください。

※精油は全体に対して着香程度の量ですが、各精油について過敏な方は他の着香、あるいは着香のない石鹸をお選びください。

※「手作り石鹸の一般特性とみみちゃん石けんのこだわりについて」のページの「着香」をご一読ください。