春の花粉、黄砂、埃だけでなく、一年中悩まされる外敵と、マスクの摩擦による荒れなどの悩みを耳にして、漢方店で生薬を調達して配合してみました。

漢方とは、基本、2種類以上の生薬を定められた量で組み合わせたお薬のことだそうです。

石鹸の名前は「和漢」をもじって、和漢より和らぐ「和感」にしました。

ウイキョウ(茴香)はフェンネルスウィートの和名で、肌への強壮作用を持ちます。
センキュウ（川芎)はセンキュウの根茎を芯まで熱が通るように60～80℃の湯に15～20分漬けてから風通しの良い所に吊るして乾燥させたもので、弛緩作用に基づく抹消血管拡張作用や鎮静作用を持ちます。
カミツレ(加密列)はカモミール、カモマイルの和名で、こちらはジャーマンカモミールに当たり、鎮静作用や抗アレルギー作用を持ちます。
サンシシ(山梔子)はクチナシの果実を乾燥したもので、消炎作用を持ちます。
チンピ(陳皮)は、みかんの皮を乾燥させた生薬で、抗炎症、鎮静、抗酸化、皮脂合成抑制作用を持ちます。

様々な生薬を配合したので、もっとサクッとした石鹸になると思いきや、よい意味で裏切られたかなりネットリした柔らかさを持ち、滑らかな泡に包まれます。
生薬のザラザラはありません。

生薬独特のきつい香りは熟成中に飛んで、比較的優しいものになりましたが、生薬らしさが香ります。
生薬ついでに精油のアトラスシダー(殺菌、消毒、収れん作用))とラバンジン(抗炎症、細胞成長促進作)を加えたので、なんとも摩訶不思議な、華やぎや和らぎとは違う、いかにも薬効狙いな香りがします。

弛みや緩み、萎みを強壮したい方、様々な不調の方にとてもお勧めしたい石鹸です。

注・生薬はそのものではないので緩くなっていますが、もともと薬効が強いので本格的な不調やアレルギーにはご注意ください。

※精油は全体に対して着香程度の量ですが、各精油について過敏な方は他の着香、あるいは着香のない石鹸をお選びください。